上写真=菅澤は勝利と初得点に向けて練習を重ねる(写真◎JFA/PR)
2試合に出場してチャンスを生かせず
なでしこジャパンは1月27日の韓国戦の後、グループステージ3試合の開催地プネーから、準々決勝の開催地であるナミムンバイに移動。菅澤は「街の雰囲気が違う」ことに加え、試合に影響しそうなポイントとして「太陽の暑さとは別に、湿度が高いのが前回とは変わったところ」と印象を語った。
グループステージ首位通過について「チームとして目標にしていたことなので、よかった」とした一方、終盤に追い付かれて引き分けた韓国との第3戦について「勝ち切りたかったですが、勝ち点1をもぎ取ったのは、いまのチーム力だと思う。守備でも攻撃でもチームでやろうとしていることが、ピッチ上でしっかり表れている」とコメント。韓国戦は出場機会がなかったが、ミャンマーとの第1戦、ベトナムとの第2戦ではチャンスがありながらも無得点に終わっており、「決め切るところの技術。しっかりトレーニングから意識してやっていきたい」としている。
ただ、エリア内でフリーになっており、パスが出てくれば決定機になりそうなシーンも何度かあった。「監督が代わって新しいチームで、選手の入れ替わりもあったし、大会までの練習期間もあまりなかったので、プレーのズレが出てきていると思う」と指摘し、「自分の要求や相手の要求をすり合わせて、最終的にはゴールに結びつくようにできたら」と修正の道のりを描く。
30日の準々決勝でタイを下せば、2023年女子ワールドカップの出場権を獲得するとともに、大会3連覇まであと2勝となる。相手の印象を「ゴール前では粘り強く体を張った守備をしてくるし、カウンターを狙っていると思う」と語った菅澤は、「攻めているときのリスク管理を、チームでしっかりやりたい。チャンスを決め切れば、自分たちのプレーができると思う」とポイントを挙げた。
その上で、もちろんゴールが欲しい。「常にゴールは狙っているので、どのタイミングで出場しても、常にゴールへの意識は持ちながらやりたい」としたが、より重要なのは勝利への貢献だ。「自分自身じゃなくても、他にゴールの確率が高い選手がいるのであれば、アシストも大事になる。チームが勝つことが大事で、その上で自分が点を取れれば」との思いを強調した。