上写真=代表ユニフォーム姿で取材に応じた田嶋会長(写真◎スクリーンショット)
森保監督の去就にも言及
昨日オンラインで開かれたFIFA理事会はネット接続の問題等でスタートが遅れ、終了したのは日本時間26日の午前1時過ぎだった。そして、2023年女子W杯の開催地がオーストラリア・ニュージーランドの2カ国に決まった。田嶋会長は「両国におめでとうと言いたい。素晴らしい大会にしてほしい」と語った。
日本も同大会の開催に立候補していたが、FIFAが発表した評価レポートでオーストラリア・ニュージーランドが日本を上回っていたこと、また東京五輪が1年延期されたことも影響し、今月22日に招致からの撤退を表明していた。
理事会での投票の結果、オーストラリア・ニュージーランドは22票を集めて過半数を獲得し、13票だったコロンビアとの一騎打ちを制した。田嶋会長によると、南米とヨーロッパの理事がすべてコロンビアに投票し、それ以外のアフリカ、アジア、北中米、オセアニアの理事がすべてオーストラリア・ニュージーランドに投票したという。この結果を受け、田嶋会長は「結局は政治になる。我々が想像したとおりになった。この読みを間違えないことが重要だと改めて感じた」と話した。
また、FIFA理事会では2022年カタールW杯の予選日程も決められた。まず2022年3月に予定されていた大陸間プレーオフが2022年6月に変更され、今年9月に予定されていたインターナショナルマッチデーが2021年6月に延期された。JFAは9月に親善試合を組むことを予定していたが、日程変更を受け、10月~11月に開催されるアジア2次予選はぶっつけ本番で臨むこととなった。なお正式な日程は今後、アジアサッカー連盟(AFC)から発表される。
今年のスケジュールが大方決まったことで、避けられないのはA代表と五輪代表を兼任する森保一監督の去就問題。このままいくと森保一監督は来年、W杯最終予選を戦いながら、五輪に向けた強化も図らなければならない。現体制を継続するのか、田嶋会長は「関塚(隆)ナショナルチームダイレクター、森保監督、反町(康治)技術委員長がしっかり話し合って対策を練っている。技術委員会に決めてもらい、それをサポートしたい」と話すにとどめた。