8月24日の明治安田J3リーグ第25節で、ガイナーレ鳥取とFC大阪が対戦した。23分に先制したFC大阪に対し、鳥取も52分に追い付いて同点に。60分過ぎに雷で中断となり、約50分後に再開した一戦は、後半アディショナルタイムに鳥取がPKで逆転ゴールを奪い、劇的な勝利で今季初の3連勝を飾った。

上写真=後半アディショナルタイムに逆転のPKを決めた田中翔(18番)がチームメイトの祝福を受けながら雄叫び! 劇的な今季初の3連勝となった(写真◎石倉利英)

■2024年8月24日 J3リーグ第25節(@Axis:観衆5,057人)
鳥取 2-1 FC大阪
 得点:(鳥)松木駿之介、田中翔太
    (大)秋山拓也

自ら得たPKを決めて逆転ゴール

 鳥取は14分に左サイドを突破したMF小澤がセンタリング、ファーサイドでFW富樫が合わせたが、GK永井のセーブに遭って決まらず。ピンチをしのいだFC大阪は23分、CKをはね返された後のこぼれ球を拾ったFW増田のセンタリングを、残っていたDF秋山がヘッドで決めて均衡を破った。

 その後はFC大阪が押し気味に進め、多くのチャンスを作る。38分には左CKをファーサイドでDF坂本がヘッドで合わせたが、鳥取DF大城がゴールライン上で懸命にクリアして決まらなかった。

 FC大阪が1-0とリードして迎えた後半は鳥取が反撃に転じ、52分に追い付く。富樫とのパス交換でエリア内右サイドに侵入したFW松木が、DFをかわして左足を振り抜くと、FC大阪の選手に当たってコースが変わったボールがゴール右上に決まった。

 その後、59分過ぎに雷が鳴り始めて中断。約50分の中断を経て21時10分、59分から試合が再開すると、鳥取がボールを支配する時間が増えたものの、FC大阪もカウンターやセットプレーでゴールに迫り、一進一退の攻防が続いた。

 だが後半アディショナルタイムの90+2分、鳥取はMF普光院のパスで抜け出したFW田中翔がFC大阪GK山田と1対1となり、ドリブルでかわそうとしたところでファウルを受けてPKを獲得。FC大阪の選手の抗議などで長いインターバルを経て90+5分、田中翔が自らPKを決めて2点目を奪った。

 鳥取は劇的な逆転勝利で今季初の3連勝。林健太郎監督は「自分たちがこれまでやってきたことを、より試される相手で、特に前半は低い位置でボールを失う機会もあったが、やり続けてくれた。相手のストロングポイント、前に来る圧力やクロスへの対応など、準備してきたことを90分間通して、ほぼしっかりやってくれた」と選手たちを称えた。

取材・写真◎石倉利英

▼出場メンバー
・鳥取: GK高麗稜太、DF丸山壮大、二階堂正哉、大城蛍、温井駿斗、MF普光院誠、高柳郁弥、曽我大地、小澤秀充(90+7分:髙尾流星)、FW富樫佑太(85分:三木直土)、松木駿之介(85分:田中翔太)

・FC大阪:GK永井建成(59分:山田晃士)、DF美馬和也、坂本修佑、秋山拓也、小島凛士郎(68分:ジョアン・モウラ)、MF下澤悠太、武井成豪(89分:澤崎凌大)、木出雄斗(68分:島田拓海)、夏川大和、FW増田隼司(HT:木匠貴大)、古川大悟(77分:利根瑠偉)


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