6月22日の明治安田J3リーグ第18節で、ガイナーレ鳥取とFC岐阜が対戦した。後半に先制した岐阜がその後も一気にたたみかけ、3-0とリードしたが、鳥取も終盤に2点を返して懸命に追いすがる。それでも試合終了間際にダメ押しの4点目を奪った岐阜が勝ち、今季2度目の連勝とした。

上写真=岐阜が鳥取を下し、前節に続くアウェーでの勝利で連勝(写真◎石倉利英)

■2024年6月22日 J3リーグ第18節(@Axis:観衆1,135人)
鳥取 2-4 岐阜
 得点:(鳥)田中翔太、小澤秀充
    (岐)田口裕也、新垣貴之、荒木大吾、山内寛史

追撃を許すも90分に4点目

 中国地方の梅雨入りが発表されたこの日、鳥取市は午後から強い雨が降り続いていたが、試合開始前には小降りに。FW松木が右足太もも裏を押さえてプレー続行不可能となり、わずか13分で交代を余儀なくされた鳥取に対し、岐阜は立ち上がりから敵陣で試合を進め、多くのシュートを放つものの先制には至らない。

 何度かセットプレーでチャンスを作った鳥取に対し、なおも攻め込む岐阜は42分、左からのFKをFW田口がヘッドで合わせたが、鳥取GK櫻庭がセーブ。前半はシュート1本の鳥取に対し、岐阜が9本をと大きく上回ったものの、スコアレスでハーフタイムを迎えた。

 後半に入ると風雨が強くなり、風上となった鳥取が押し込む構図となったが、先制したのは岐阜。52分、敵陣の高い位置で鳥取のパスをインターセプトして攻め込むと、FW藤岡のパスを田口が右足で決めて均衡を破った。

 さらに56分にも敵陣で鳥取のパスをインターセプトしたMF新垣が、ドリブルで持ち込んで決めて2-0。61分にも同じように敵陣でのパスカットを起点にMF荒木が決め、先制から10分もたたないうちにリードを3点に広げた。

 時間が進むにつれて風雨が激しくなる中、鳥取は81分に左サイドでロングパスを受けたMF小澤のセンタリングを、FW田中がダイビングヘッドで決めて1点を返す。さらに85分には右からのセンタリングのこぼれ球を小澤が右足で蹴り込んで1点差に追い上げた。

 それでも岐阜は90分に右サイドから攻め込み、FW粟飯原のパスをFW山内が決めて4点目。終盤に冷や汗をかいたものの、交代出場選手同士の連係で突き放して勝利をつかんだ。

 第5節からの3連勝後、第8節から長く未勝利が続いていた岐阜は、前節で久しぶりの勝利を挙げ、今節も勝って前述の3連勝以来となる今季2度目の連勝。上野優作監督は3-0からの2失点を課題としつつ、「今日は前線からの守備が非常に決まっていて、特に前半は奪ってカウンターのチャンスも作れていた。攻守にわたって非常に良いゲームができたんじゃないかと思っている」とチームの出来を評した。

取材・写真◎石倉利英

▼出場メンバー
・鳥取:GK櫻庭立樹、DF田中恵太、大城蛍(74分:金浦真樹)、二階堂正哉、小泉隆斗、MF三木直土(63分:東出壮太)、普光院誠、曽我大地(63分:世瀬啓人)、小澤秀充、FW富樫佑太(63分:東條敦輝)、松木駿之介(13分:田中翔太)

・岐阜:GK上田智輝、DF石田崚真(90+1分:小川真輝)、野澤陸、MF川上竜、文仁柱、萩野滉大(79分:生地慶充)、北龍磨、荒木大吾、新垣貴之(67分:松本歩夢)、FW藤岡浩介(79分:粟飯原尚平)、田口裕也(67分:山内寛史)


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