4月24日のJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦で、ガイナーレ鳥取と浦和レッズが対戦した。浦和が立ち上がりの連続ゴールで2-0としたものの、鳥取も1点を返して追いすがる。後半も立ち上がりに2得点した浦和に対し、鳥取は2点目を奪って食い下がろうとしたが、最後は浦和が突き放し、敵地で大量5得点を奪って快勝した。

上写真=J3のクラブのホームに乗り込んだ浦和が、5得点で初戦を突破した(写真◎石倉利英)

■2024年4月24日 ルヴァンカップ1stラウンド2回戦(@Axis:観衆7,677人)
鳥取 2-5 浦和
 得点:(鳥)田中恵太、松木駿之介
    (浦)武田英寿、チアゴ・サンタナ、伊藤敦樹、中島翔哉2

「今日は5得点で勝利できてうれしい」

 浦和側ゴール裏スタンドのチケットが発売日に完売、試合当日に羽田空港と鳥取空港を結ぶ航空便に座席数の多い大型機体が採用されるなど、多くの浦和ファン・サポーターが鳥取を訪れることが早くから話題となっていた注目の一戦。鳥取地方は朝から小雨模様で、細かい雨が降る中でキックオフを迎えた。

 試合は立ち上がりから動く。12分、浦和は右サイドから攻め込むと、DF石原のセンタリングをMF武田が右足で合わせて先制。17分にはFW前田がエリア内で倒されてPKを獲得し、FWチアゴ・サンタナが決めて2点目を奪った。

 苦しいスタートとなった鳥取だが、徐々に敵陣に迫る回数を増やすと、35分に1点を返す。MF小澤が左サイドからドリブル突破を図り、相手に当たって右サイドにこぼれたところを、攻め上がっていたDF田中恵が右足でニアサイドの上に突き刺した。

 鳥取が1点差として前半を終えたが、浦和は後半立ち上がりにも2得点。52分にCKからのこぼれ球をMF伊藤が蹴り込んでリードを広げると、55分にはカウンターから攻め込み、FWチアゴ・サンタナのシュートのこぼれ球をMF中島がヘッドで決めて4-1とした。

 だが、3点差とされた鳥取も懸命に追いすがる。61分に3人同時に選手交代を行なうと、そのうちの1人であるMF松木が64分、DF田中恵の右からのセンタリングをヘッドで合わせ、2点目を奪った。

 しかし、浦和もこれ以上の追撃は許さなかった。パスをつなぎながらチャンスをうかがうと、後半アディショナルタイムの90+3分、MF中島がこの日2点目を奪い、追いすがる鳥取を、そのたびに突き放して勝利。試合後、浦和のペア・マティアス・ヘグモ監督は「カップ戦で楽な試合はない、ということが今日の試合でも見られた」としつつ、「(リーグ戦で)無得点の試合が2試合続いた後、今日は5得点で勝利できてうれしい」と初戦突破を喜んでいた。

取材・写真◎石倉利英

▼出場メンバー
・鳥取:GK櫻庭立樹、DF田中恵太、大城蛍、温井駿斗、丸山壮大(78分:二階堂正哉)、MF常安澪、曽我大地(78分:長谷川アーリアジャスール)、世瀬啓人、小澤秀充(61分:松木駿之介)、FW東出壮太(61分:普光院誠)、田中翔太(61分:富樫佑太)

・浦和:GK牲川歩見、DF石原広教、佐藤瑶大、マリウス・ホイブラーテン、渡邊凌磨、MF武田英寿(62分:安居海渡)、サミュエル・グスタフソン(78分:堀内陽太)、伊藤敦樹(62分:小泉佳穂)、FW前田直輝(81分:エカニット・パンヤ)、チアゴ・サンタナ(62分:興梠慎三)、中島翔哉


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