ガイナーレ鳥取MF松木駿之介が4月6日の明治安田J3リーグ第8節・福島ユナイテッドFC戦でJリーグ初ゴールを決めた。0-0で迎えた試合終了間際にネットを揺らし、チームを今季ホーム初勝利に導く活躍。出産を控えた夫人が里帰りする前の最後の試合で、記録にも記憶にも残るゴールを決めてみせた。

上写真=Jリーグ初ゴールとなる先制点を決めた松木。熱狂するスタンドに向かって敬礼ポーズとともに雄叫び!(写真◎石倉利英)

■2024年4月6日 J3リーグ第8節(@ヤジン:観衆2,518人)
鳥取 1-0 福島
 得点:(鳥)松木駿之介

「どれだけゴールに直結する仕事ができるかが大事」

 スコアレスで迎えた88分、鳥取はMF西田結平が敵陣の高い位置でボールを持った。その瞬間、「相手の右サイドバックが自分より遅れていることは把握できていて、相手のセンターバックが、自分(松木)が前に行く動きを予測していると思った」と見極めた松木は、「動きを変えてバックステップを踏んだ」と振り返る動きから前のスペースへ。そこに西田からのパスが通り、エリア内でフリーとなった。

 ワントラップから右足でボールを捉えると、間合いを詰めてきた相手GKの右を抜いたシュートが、右ポストに当たりながらもゴールへ。Jリーグ初ゴール、チームを今季ホーム初勝利に導く劇的な先制点を決めると、駆け寄ってきたチームメイトに手荒い祝福を受けながら、どうだと言わんばかりの表情でスタンドを見渡した。

 2019年に加入したファジアーノ岡山では、数度の期限付き移籍を挟んで昨季までプレーしたが、公式戦では得点を奪えなかった。待望の初得点には、もう一つの特別な思いが浮かんでいたという。

「いま奥さんが(第一子を)妊娠中で、出産のために里帰りするので、今日が見に来ることができる最後の日でした。そういう姿を奥さんに見せることができたのが、すごくうれしかった」

 この日と同じオールガイナーレYAJINスタジアムで行なわれた前節のヴァンラーレ八戸戦でも、試合終了間際に決定機を迎えていたが、力が入り過ぎて右足シュートを外してしまい、0-0の引き分けに終わっていた。「本当に悔しかったですし (映像を)何回も見た」という思いを経て、今節は「試合に入る前に、チームメイトから『力むなよ』『力を抜けよ』と言われていました。うまく自分の中に落とし込んで、生かすことができてよかった」と語るプレーで結果につなげた。

 猛然とプレスバックしてスライディングでボールを奪うなど、攻守両面で貢献した。より多くの出場機会と得点、チームの勝利に向けて、背番号7は「なかなか点が取れていなくて、それはチームの課題でもあります。ゴールを決めることができれば、チームの力になれますし、ポジション奪取の足掛かりになると思っていました。これからも与えられた時間の中で、どれだけゴールに直結する仕事ができるかが大事だと思う」と次節以降を見据えていた。

取材・写真◎石倉利英
 


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