上写真=ホーム2連戦に向けて調整を続ける田村(写真◎石倉利英)
Axisバードスタジアムでは今季未勝利
明治安田生命J3リーグで第10節まで6連敗を喫するなど、序盤は苦戦が続いていた鳥取は、第11節以降は今季初の連勝を含む2勝2分けと調子を上げていた。チーム同様に負傷で出遅れた田村も、第11節から先発出場を続けているが、前節はアウェーでアスルクラロ沼津に0-3で敗れ、5試合ぶりの黒星を喫している。
前々節までを「ボールを奪いに行ったら相手がミスをしてくれたりして、うまくはまって奪い切ることができた」と振り返った田村は、前節は対照的に「うまくはまらない状態が続き、ボールに行けなくなったのが原因」と評した。一方で「負けていないという気持ちのまま、試合に入ってしまっていたのが、一度乱れるとガタガタと崩れる原因だと思う」と指摘。「負けていないときはチャレンジ精神で、思い切っていくことができていた。それが若干欠けていたかもしれない」とコメントしている。
依然として18チーム中17位と苦しい状況が続くが、練習では常に大きな声を出してチームを盛り上げている。「こういう状況だと、全体がダラッとしやすい。久しぶりに負けて『ああ、負けたか』と思ってしまいがちな状況で、もう1回盛り返せるか」と自身の見解を示した田村は、「そのためには自分たちのコンディション、テンションが大事。声を出していけば、みんなが良い方向にいくと思う」と続けた。
鳥取は7月9日の第16節でギラヴァンツ北九州、16日の第17節でAC長野パルセイロと対戦する、Axisバードスタジアムでのホーム2連戦が控えており、この2試合でリーグ戦も折り返し地点を迎える。前回のホームゲームだった第14節のSC相模原戦で加入後初得点を決めた田村だが、鳥取は今季、まだ同スタジアムでの勝利がない。「ゴールを決めるのはオモロイし、スタジアムが盛り上がっているのを感じるのもオモロイ」と振り返った田村は、「Axisバードスタジアムで勝っていない。まず一つ勝って、盛り上げなければいけないし、この2試合はすごく大事」と言葉に力を込めていた。
取材・写真◎石倉利英