ツエーゲン金沢のMF松本大弥が、9月度のJ2『明治安田生命Jリーグ KONAMI月間MVP』に選出された。『DAZN Jリーグ推進委員会』では月間表彰者をインタビュー。サッカーマガジンWEBでは、J2MVPに聞いていく。自身初の1試合2得点を含む6試合4ゴールの秘密に迫った。

上写真=9月のJ2MVPは松本大弥(右)。FW杉浦恭平(左)からのアシストも多い(写真◎J.LEAGUE)

「でも、決まったところは見えていなかったんですよ」

――J2の9月月間MVPに選ばれました。おめでとうございます!

松本大弥 ありがとうございます。最初に聞いたときはすごくびっくりしました。こういった賞はプロになってから初めていただきましたが、自信につながりますし、プレーが評価されてとてもうれしいです。

――第39節までの8試合で6ゴール、そのうち9月だけでも6試合4ゴール。大活躍を自分ではどう分析していますか。

松本 得点を取れていることはとてもいいことで、チームに貢献できていると感じています。ポジションがボランチからサイドハーフに変わったことで、ゴール前に入っていく回数が増えて、それによってシュートを打つ本数も増えていることが一つの要因かなと思っています。あとは、サイドハーフで出場する回数が増えたことによって、どこにボールが来るか、どこにポジションを取ればチャンスになるかということがわかってきて、ボールが集まってくるようになりました。

――9月の4つのゴールについて順に詳しく聞かせてください。第32節の長崎戦では0-3から3-3に追いつくゲームで、チームの2点目を決めています。ボックス内左から右足を気持ちよく振り抜きましたね。

松本 あのシーンは自分の中では最初のトラップが少しずれた感覚だったんですけど、相手との間合いがあるのは感じたので、振り抜いてみようという感じで打ちました。でも、決まったところは見えていなかったんですよ。

――半身で振り抜いて、そのまま背中から倒れてしまいましたからね。ボールは左ポストをたたいてキーパーの背中に当たって入りました。

松本 とにかく振り抜こうという感じだったので、倒れてしまって、最初はゴールに入ったのかどうか分からなくて、見たらもう入ってた感じですね(笑)。

――第37節の大分戦も3-3でしたが、先制ゴールを決めています。カウンターから杉浦恭平選手のパスをボックス内で受け、軽やかな時計回りのターンから左足で蹴り込みました。

松本 最初は杉浦選手からもうちょっと前でもらって、左足でトラップしてから右足でシュートを打とうというイメージだったんです。ただ、少しボールが後ろに来て、そのタイミングで相手がカバーに戻ってきているのが見えて、右足でトラップして反転して左足で打とうというイメージが湧いたので、それがうまく決まりましたね。


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