上写真=フル出場した4試合でチームが4連勝。練習に臨む武田の表情も明るい(写真◎KYOTO.P.S.)
「やっていて楽しい」
「自分たちがやろうとしていることを、すべてできたわけではない。もっとやらなければいけないと思いますが、まずは勝てたことが一番の収穫です」
4月21日の明治安田生命J2リーグ第9節、アウェーで東京ヴェルディを2-0で下した一戦を、武田はこのように振り返った。立ち上がりの8分に、左サイドからのセンタリングでFWピーター・ウタカの先制点をアシスト。「ウタさんがあそこにいるだろうと、しっかり見えてはいないですけど、分かった」というプレーで得点に絡んでいる。
ファジアーノ岡山から完全移籍で加入した今季、第4節まではベンチ外だったが、第5節で控えに入り、第6節に先発して加入後初出場。「チームがやるべきことの大枠は、各ポジションで決まっている。自分のやるべきことをしっかりやって、プラスアルファで自分の色、左利きなので周りを生かすパスなどを、どう出せるかを考えていた」と語るプレーでフル出場を続けるうちに、第5節まで2勝1分け2敗だったチームは、4連勝と調子を上げてきた。
チョウ・キジェ監督のサッカーに確かな手応えをつかんでおり、「チョウさんのサッカーは、まだまだ発展途上。チームとして成長している段階ですが、面白いサッカーになる確信がある」とコメント。「このサッカーを続けていけば、チームも個人も成長していける感覚を持ちながらやっている」と語る様子には充実感があふれている。
25日の第10節、アウェーでのレノファ山口FC戦で5連勝を目指す。「走らなければいけないサッカーなのは間違いないので、しんどいときはありますが、相手が疲れてきたとき、自分たちの方が走れて、カウンターで出ていくのは、やっていても楽しいし、お客さんにも楽しんで見てもらえると思う」と語る武田は、「そういう回数を増やしながら、チャンスを得点につなげれるように精度を高めてやっていきたい」と今後を見据えていた。