上写真=10月18日の山口戦に向けて練習を消化した黒木(写真◎KYOTO.P.S.)
後半戦の5試合で1勝1分け3敗
京都サンガF.C.は10月14日の明治安田生命J2リーグ第26節で、FC町田ゼルビアに0-3で敗れた。左サイドで先発出場したMF黒木恭平は、0-2で迎えた59分に強烈なミドルシュートを放ったものの、クロスバーに当たって惜しくも決まらず。これで9位に後退し、昇格圏内となる上位2チームとの勝ち点差が14に広がっている。
町田戦の攻撃について、黒木は「後ろからの(ボールの)持ち運びと、それに対するサポートの角度、距離感はうまくいっていなかった」とコメント。18日の次節、レノファ山口FC戦に向けてのミーティングでは、そのビルドアップの改善についても話し合われたという。
京都はシーズンが後半戦に入った第22節以降、1勝1分け3敗と勝ち点を伸ばせなくなっている。連戦による疲労や、対戦が2巡目に入ったことの影響か、との質問もあったが、黒木は「疲労の影響は特にない。2順目の難しさも、ウチも相手も一緒なので、そんなに関係はないと思う」と否定。一方で、前後半の立ち上がりに失点した町田戦については「立ち上がりに失点してしまうと難しくなるのは確か」としながらも、「慌てずに取り返せる時間はあった。そこで修正できなかった方が問題」と指摘した。
最近3試合連続で先制されており、第24節のジュビロ磐田戦は逆転勝ちしたが、続く2試合は敗れており、「失点すると相手に勢いが出てしまう。それをはね返せるだけの力がない」と自身の見解を示した。要因については「戦術もそうですが、メンタリティーは大きいと思う。相手もあることだし、勝ちたい気持ちが強い方が体も動く」と語り、仮に失点したとしても反撃に転じる精神面の重要性を強調している。
次節の相手、山口は2015年と16年にプレーし、J3からJ2への昇格に貢献した古巣だ。「地域の方に本当によくしていただいた」と思い出を語った黒木だが、「とにかく、ホームなので勝ちたい」ときっぱり。「連敗してしまったのは事実で、もう変えられない。自分たちの力で勝ち取っていきたい」と、上位追撃へ気持ちを高めていた。