サンフレッチェ広島MF青山敏弘が、現役最後のリーグ戦ホームゲームを戦い終えた。12月1日の明治安田J1リーグ第37節・北海道コンサドーレ戦で控えメンバーに入り、試合終盤に交代出場。勝利で終えた試合後の引退セレモニーで涙を流した後は、最終節での逆転優勝への意気込みを口にした。

上写真=試合後の引退セレモニーでは息子と娘からのメッセージも。青山は涙が止まらなかった(写真◎石倉利英)

■2024年12月1日 J1第37節(観衆27,105人@Eピース)
広島 5-1 札幌
得点:(広)加藤陸次樹、東俊希、トルガイ・アルスラン、ピエロス・ソティリウ2
   (札)鈴木武蔵

「まだ優勝争いは続いている」

 4-1で迎えた82分からMF川辺駿との交代で出場した青山は、何度もゴール前まで飛び出すなどアグレッシブなプレー。広島は5-1で勝利し、2004年の加入からクラブ一筋21年のバンディエラを勝利で送り出した。

 試合後の引退セレモニーでは佐藤寿人さん、李忠成さんのほか、新潟DF千葉和彦も駆けつけて花束を贈呈。家族からの花束贈呈や息子・娘からのメッセージもあり、何度もこらえ切れずに涙を流す姿が見られた。

 取材エリアの姿を現すと「みんなのおかげで(試合に)出させてもらった。みんながどれほど戦ったか、見ていて気持ちが伝わってきた、すごく良いゲーム」とコメント。「頼もしい後輩たちのプレーを見させてもらって、一緒の思いで戦わせてもらった。みんなに本当にありがとうと伝えたい」と感謝した。

 前節まで首位のヴィッセル神戸は前日に引き分けており、この日の勝利で勝ち点差を1に縮めた。自力での優勝はないものの、逆転優勝の可能性をつないで12月8日、アウェーでのガンバ大阪戦に臨むことになる。

 積極的にシュートを狙っていたが、との質問に「入らなかったということは、まだ続きがあると思っている。今日は最高の雰囲気でしたけど、まだ優勝争いは続いている」と言葉に力を込めた。さらに「そこ(優勝争い)にまだ自分も携わらせていただいているのは、本当に幸せなことだと思う。その続きに自分が出ている、活躍できているというイメージがある。今日は最後じゃなくて、その先に、みんなと喜ぶ光景。きっとできると思って、僕なら」ときっぱり。最終節での逆転優勝でプロキャリアを終えるという、最高のフィナーレをイメージしていた。

取材・写真◎石倉利英


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