明治安田J1リーグ第17節が1日に行われ、東京・国立競技場では鹿島アントラーズと横浜F・マリノスが対戦した。先制を許した鹿島だったが、後半に3ゴールを奪って逆転。首位・町田と勝ち点35で並び、得失点2ポイント差の2位となった。

上写真=後半3ゴールをスコアし、鹿島は横浜FMに逆転勝利を飾った(写真◎J.LEAGUE)

■2024年6月1日 J1リーグ第17節(観衆52,860人/@国立競技場)
鹿島 3−2 横浜FM
得点:(鹿)鈴木優磨、濃野公人、関川郁万
   (横)アンデルソン・ロペス、植中朝日

後半、一気の3ゴール!

 立ち上がりは完全に鹿島のペース。横浜FMは攻めの形を作れず、押し込まれた。だが、10分、左ウイングの井上のプレーで形勢が変わる。鋭いカットインからシュートを放つと、鹿島のGK早川が弾いたところをA・ロペスがプッシュ。先制に成功した。

 そこから横浜FMの動きが見違える。人が動いてスペースの創出し、使い、パスをつないでいく。相手のプレスをものともせず、ゴールへ何度も迫った。

 だが、鹿島も時間の経過とともに横浜FMのテンポに適応してみせる。出どころにしっかり寄せてパスワークを制限すると、25分に師岡、26分に仲間が決定機をつかむ。いずれもシュートは決めきれなかったが、オープンプレーでチャンス生み出し始めた。

 32分にはセットプレーでも好機を生み出す。敵陣でのFKの場面で名古が蹴ったボールを植田が打点の高いヘディングで折り返し、関川がヘッド一閃。VARによって得点は取り消されたが、鹿島は迫力ある攻めで横浜FMゴールを脅かした。

 横浜FMの1点リードで前半を終え、迎えた後半。最初にスコアを動かしたのは前半の終盤から得点ににおいを感じさせていた鹿島だった。

 57分、名古の右クロスを後半から登場したチャヴリッチがヘディングで狙う。このシュートはCB上島にブロックされるが、こぼれ球を鈴木が蹴り込み、鹿島が同点に追いついた。

 完全に流れをつかんだ鹿島はその後も、ボールホルダーを追い越し、選手がスペースに飛び出して、横浜FMを後手に回らせた。追加点も「追い越し」が効いた。74分、左
トップ下から流れてきた鈴木がビルドアップに加わり、ボランチの知念がボールを中央のスペースへ持ち出す。後方から走り込んできた右サイドバックの濃野がパスを受けてシュート。鹿島が見事な連係で逆転に成功した。

 84分には前半、VARでゴールが取り消しとなっていた関川が今度は正真正銘のゴールを決める。敵陣左サイドで得たFKの場面で樋口が蹴ったインスイングのボールに飛び込み、ヘディングシュートを突き刺した。

 横浜FMもアディショナルタイムに植中が宮市のクロスに飛び込み1点を返したが、3−2で鹿島が勝利。中2日でこの試合に臨んだ横浜FMよりもコンディション的に有利な面もあったのは確かだが、地力をしっかり示し、勝ち点3をつかみ取った。

 これで鹿島はリーグ戦、8戦負なし(7勝1分け)。同時刻に行われた試合でFC町田ゼルビアがアルビレックス新潟に敗れたため、町田と勝ち点35で並び、得失点2差の2位となった。

▼出場メンバー
・鹿島◎GK早川友基、DF濃野公人(90+2分:須貝英大)、植田直通(89分:柴崎岳)、関川郁万、安西幸輝、MF佐野海舟、知念慶、師岡柊生(46分:チャヴリッチ)、名古新太郎(90+2分:松村優太)、仲間隼斗、FW鈴木優磨

・横浜FM◎GK飯倉大樹、DF加藤蓮、上島拓巳、エドゥアルド、永戸勝也(83分:加藤聖)、MF天野純(72分:植中朝日)、喜田拓也、渡辺皓太(83分:塩貝健人)、FWヤン・マテウス(72分:水沼宏太)、アンデルソン・ロペス、井上健太(61分:宮市亮)


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