FC東京の左サイドでまばゆい輝きを放っているのが、俵積田晃太だ。プロ2年目のウイングは試合のたびに対峙する相手を抜き去り、スタンドを沸かせている。5月26日にホームでガンバ大阪戦(第16節)が開催されるが、昨季の同カードで鮮烈なプレーを披露。Jリーグの舞台で存在感を高めつつあるドリブラーに話を聞いた。

上写真=FC東京の俵積田晃太は試合のたびに存在感を高めている(写真◎J.LEAGUE)

自分の間合いになれば抜ける

――今季は15節を終えてJ1リーグでは14試合に出場しています。6節以降の10試合で先発し、12節の札幌戦ではクロスに飛び込んで今季初ゴールも決めました。

俵積田 今まで、あれほど全力疾走してゴール前に入っていって決める形はなかったので、決められて良かったとは思います。あのときは集中できていたので、しっかりボールをとらえることができました。
――「集中していた」というのは相手に先行を許した試合展開的に、でしょうか。
俵積田 それもそうですし、今シーズンはコンディション的にも、いい感じに体が動いている感覚があります。連戦中で肉体的には疲れもある中だったんですけど、しっかり自分のやるべきことを頭の中で整理してプレーできていました。その結果が得点につながったと思っています。

――クロスに飛び込んで決める形はキャンプから取り組んでいたそうですね。

俵積田 プレーがドリブルだけになると、当然、相手に読まれやすい。自分のクロスからアシストした試合もありましたが、ドリブルだけじゃなく、シュートもあるし、クロスもある選手になれば、自分の特長であるドリブルもより活きてくる。プレーの幅を出すことで、選手としての価値も上がるし、ああいうゴールの形はこれからも意識していきたいです。

――クロスの話が出ましたが、ここまでに記録している2アシストはいずれも左サイドからの右足クロスでした(浦和戦、京都戦)。

俵積田 元々、得意なプレーだったわけではないですけど、昨年から一番、自主練で練習してきたプレーかもしれません。それが結果につながりました。

――クロスもある、シュートも積極的に狙うことを示す中で、実際にドリブルの効力が変わってきましたか。

俵積田 それはまだこれから、ですね。相手の対応は少しずつ変わってきたかもしれませんが。

――相手のマークが増えているのは、外から見ていても感じます。

俵積田 3人で対応されるときもありましたし、2人で対応されるケースは多いですね。でもそうなると、どこかが必ず空いているはずなので、こちらとしてはチャンスになる。

――すでにチームにポジティブな効果をもたらしているわけですね。

俵積田 基本的に、チームとして自分にボールが渡ったときには1対1で仕掛けるケースが多いです。そこで相手が2人くれば、空いている人を使えばいいし、行けるなら行く感じです。その判断は難しいのですが。

――次節はガンバ大阪戦(5月26日/@味の素スタジアム)ですが、昨年10月のホームのガンバ大阪戦では自陣から一人でボールを運び、2人を抜き去ってゴールを決めるという離れ業をやってのけました(結果は3−0)。

俵積田 長距離のドリブルというのはアカデミー時代からもけっこうやっていたので。

――長友佑都選手のクリアボールを拾って左サイドを駆け上がり、背後に付かれた高尾瑠選手の股を抜くように反転。一気に加速して決めたゴールは月間ベストゴールにも選出されています。理想と言えば理想の形ですか。

俵積田 本来はチームでパスを回して前進して、自分がもっと高い位置で仕掛けていくのが理想です。あのときは試合も終盤に入ってみんな疲れていたし、自分がとにかく前に行かないと、という考えでドリブルして、うまく抜けたからゴールにつながった。大体みんな、自分がボールを持ったら「行け」みたいな感じなんで(笑)。相手も疲れていたし、自分もいけるという感覚はありましたね。

――今季は、より1対1の状況での勝率が上がっている印象を受けます。自分ではどう感じていますか。

俵積田 とくに今季から、というのはないですね。変わらず自分の間合いだったらいけるという感覚です。もちろん自分の役割はわかった上ですけど、相手を抜けるなら抜く、それだけです。

――自分の間合いとは?

俵積田 受け身ではなく、主体的に動ける状況ということです。その状況に持っていければ、と思っています。

――それには何が重要なのでしょう。

俵積田 オフ・ザ・ボールの動き。その質を高めれば良い状況でボールを持てるので。


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