明治安田生命J1リーグ第29節が29日に開催され、日産スタジアムでは横浜F・マリノスとヴィッセル神戸の首位決戦が行われた。前半のうちに2ゴールをスコアした首位神戸がそのまま押し切り、2位横浜FMを撃破。優勝を争うライバルとの直接対決を制して、『大きな大きな勝ち点3』を得た(2−0)。

上写真=先制PKを決めて喜ぶ大迫勇也(写真◎J.LEAGUE)

前半のうちに2ゴールを決める

 勝ち点1差で首位に立っていた神戸が敵地でその差を4に広げることになった。前半から球際バトルに挑み、ボールを奪えばロングボールも交えつつ、前へ前へと素早く運ぶ神戸は、前半から押し気味に試合を進めた。おそらく空中戦を含めた争いに積極的に挑み、そこで相手を上回るという判断があったのだろう。

 23分だった。ボックス内でシュートを放った武藤とエドゥアルドが交錯。オンフィールドレビューの結果、エドゥアルドのプレーはファウルと判定され、神戸にPKが与えられた。これを大迫が冷静に蹴り込み、アウェーチームが欲しかった先制点を手にする。

 43分、またしてもネットを揺らしたのは神戸だった。右CKの場面で初瀬の蹴ったボールを武藤がヘッド。ゴール右隅に決まって前半のうちに2点のリードを奪った。

 後半、横浜FMはテンポを早めつつ、ゴールへのルートを探ったが、ラストパスやサイドチェンジの精度を欠き、さらに神戸の集中守備もあって、決定的な場面を作り出せなかった。終盤には神戸を押し込む時間も作ったものの、最後までゴールは遠いまま。多くの注目を集めた1位と2位の直接対決は、神戸が制することになった。

「悔しい結果になってしまいました。向こうのPKとコーナーからの点が入ってしまった。ただ自分たちが勝つために準備をしてきた中で、こういう形で先制されて2点目を取られても、チャンスは必ず来ると、一つ一つ返していって戦う。そういうあきらめない姿勢は見せられたのではないかと思います」

 勝って連覇に向けて歩を進めたかった横浜FMのケヴィン・マスカット監督はそう言って「飲み込むのは難しい」敗戦を振り返った。

「(選手には)最後までよく戦ったし、走ったなと声をかけました。前半に関しては自分たちが狙っていたことがかなり出せました。その中で得点も取りましたし、非常に良かった。後半は相手もパワーを上げて来るのは想定していたので、よく耐え凌いでくれたと思います。全員で戦ったということだと思います」

 一方、敵地で難しい試合を勝ち切った神戸の吉田孝行監督は、まず選手の頑張りを称え、「苦しい試合でしたけどみんなで勝利を分かち合えて良かった」と勝利を噛み締めた。

 両指揮官の言葉の違いに、今回の対戦の意味が表れていた。この1試合で何かが決まったわけではないが、勝ち点3以上の価値のある一戦だったのは間違いないーー。

▼出場メンバー
・横浜FM:GK一森純、DF松原健、角田涼太朗、エドゥアルド、永戸勝也(74分:吉尾海夏)、MF山根陸、渡辺皓太(81分:水沼宏太)、西村拓真(68分:ナム・テヒ)、FWヤン・マテウス、アンデルソン・ロペス、エウベル(74分:宮市亮)

・神戸:GK前川黛也、DF酒井高徳、山川哲史、本多勇喜、初瀬亮(70分:マテウス・トゥレール、MF山口蛍、扇原貴宏(87分:バーリント・ヴェーチェイ)、佐々木大樹(78分:新井瑞希)、FW飯野七聖、大迫勇也(68分:ジェアン・パトリッキ)、武藤嘉紀


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