7月16日の明治安田生命J1リーグ第21節で、サンフレッチェ広島と横浜FCが対戦した。広島が4試合、横浜FCが6試合、リーグ戦での勝利から遠ざかっている両者の一戦は、終盤に横浜FCが先制。7試合ぶりの勝利に近づいていたが、後半アディショナルタイムに大きなミスが出て広島が追い付き、勝ち点1を分け合う形となった。

上写真=終盤に動いた一戦は、先制された広島が追い付いて引き分けに終わった(写真◎J.LEAGUE)

■2023年7月16日 J1リーグ第21節(@Eスタ:観衆12,760人)
広島 1-1 横浜FC
 得点:(広)ピエロス・ソティリウ
    (横)林幸多郎

CKをキャッチした後、背後に柏が…

 朝から快晴に恵まれた広島地方は気温がぐんぐん上がり、キックオフが日の入り前の18時3分ということもあって、公式記録で気温28・9度、湿度61パーセントの蒸し暑さ。開始後しばらくしてピッチ全体が日陰となったものの、選手には過酷なコンディション下での一戦となった。

 立ち上がりは広島が攻め込んだが、最初の決定機は横浜FC。10分に自陣からのカウンターで右サイドから攻め込み、MF山下のセンタリングをFWマルセロ・ヒアンが右足で合わせるも、大きく上に外れて決まらず。マルセロ・ヒアンは12分にもMF山根の右からのクロスに飛び込み、飛び出した広島GK大迫よりも先に打点の高いヘッドで触ったが、左に外れた。

 その後は飲水タイムを挟んで一進一退の攻防が続き、前半終了間際には広島が何度か良い形を作ったものの、得点には至らず。結局そのまま0-0で前半を終えた。

 後半は広島が巧みにライン間でパスを受けるMF森島を起点にチャンスを作るが、55分に左サイドを崩したチャンスでは、エリア内中央でパスを受けたMFエゼキエウが相手に寄せられてシュートを打てず。57分にはFW棚田がエリア外中央から強烈な右足シュートを放つも、GKブローダーセンに阻まれた。

 60分過ぎには両チームが選手交代で動いて流れを変えようとするが、チャンスになりかける場面では両チームの守備陣がしっかり対応。そうするうちに広島は、51分に空中戦の競り合いでDF佐々木と頭同士がぶつかった後、頭にバンテージを巻いてプレーを続けていたDF荒木が、75分過ぎに続行不可能となり、脳震とうでの交代を余儀なくされるアクシデントもあった。

 なかなか均衡が破れないまま迎えた86分、押し込まれる時間が長かった横浜FCが少ないチャンスを生かして先制点を奪う。左サイドで粘り強くボールをつなぐと、交代出場のMF近藤がタッチライン際から広島のMF柏とDF佐々木をドリブルで振り切り、左足でファーサイドへ。飛び込んでいたMF林が右足で合わせ、ついにスコアを動かした。

 その後は7分と表示されたアディショナルタイムにかけて、何とか追い付きたい広島が怒とうの反撃を見せるが、横浜FCは体を張って守り、7試合ぶりの勝利に近づいていた。だが、ここで大きなミスが出る。90+4分、CKをキャッチしてピンチをしのいだGKブローダーセンが、両チームの選手がエリア内から離れたとみてボールを置いた瞬間、背後にいた広島の柏がボールを奪取。パスを受けたソティリウが無人のゴールに蹴り込み、1-1の同点とした。

 その後はオープンな展開となり、両チームがゴールに迫ったものの、次の1点は生まれず試合終了。広島のミヒャエル・スキッベ監督は「最後の最後に追い付くことができて、非常によかったと思っている。今日の内容で負けることは許されなかった」と語り、横浜FCの四方田修平監督は「勝ち点3を取れるチャンスがあっただけに、最後に追い付かれて勝ち点1になってしまったことは非常に残念ですけど、現実としてしっかり受け止めて、次に進んでいきたい」と中断後のリーグ戦を見据えた。

取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE

▼出場メンバー
・広島:GK大迫敬介、DF塩谷司、荒木隼人(77分:中野就斗)、佐々木翔、MF茶島雄介(61分:越道草太)、野津田岳人(85分:柏好文)、川村拓夢、東俊希(87分:柴﨑晃誠)、森島司、エゼキエウ、FW棚田遼(61分:ピエロス・ソティリウ)

・横浜FC:GKスベンド・ブローダーセン、DF吉野恭平、岩武克弥、マテウス・モラエス、MF山根永遠(60分:近藤友喜)、井上潮音(83分:三田啓貴)、ユーリ・ララ、林幸多郎、伊藤翔(76分:サウロ・ミネイロ)、山下諒也(76分:和田拓也)、FWマルセロ・ヒアン(60分:小川慶治朗)


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