ルヴァンカップ決勝を視察に訪れていた日本代表の森保一監督は試合後、メディアの取材に応じ、前日21日に32歳で急逝した工藤壮人さんについてコメントした。工藤さんは、2017年、森保監督が指揮していたサンフレッチェ広島に加入。ともJリーグで戦った間柄だった。

上写真=2017年にサンフレッチェ広島に加入した工藤壮人さん。当時の監督が森保一・現日本代表監督だった(写真◎J.LEAGUE)

サッカー界で頑張ってくれてありがとう

「本当に工藤のことを聞いたときにはびっくりして。ICUに入っているということで何とか回復してもらって、また元気になって日常生活できて、サッカーできるようになるようにということを祈ってましたが、残念です。彼は、私が広島の監督をしてたときにMLSのカナダのチーム(ホワイトキャップス)でプレーしていて、オファーさせてもらって広島に来てもらいました。一緒に仕事をさせてもらったのですが、チームのために献身的に自己犠牲を払い、楽しんでプレーをしてくれる、素晴らしい選手でした。ピッチ上でも、本当にチームのためにという姿勢を見せてくれた素晴らしい人間であったと思います」

 広島加入1年目の2017年の7月に森保監督は成績不振を理由に辞任。工藤も期待されたほどゴールを重ねられず、ともに過ごした時間は短いが、チームファーストでプレーするFW工藤を高く評価していた。

「改めてご家族であったり工藤を支えていた方々にお悔やみを申し上げるとともに、本人にはこれまでサッカー界で頑張ってくれてありがとうということを伝えたい。安らかに、ということをお祈りします」

 突然のお別れに、かつての指揮官は絞り出すように思いを語った。


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