上写真=オンラインでチームの現状などについてコメントしたクルピ監督(写真◎スクリーンショット)
「難しさや、喜びを発見できる」
C大阪はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージが集中開催されるタイに向かった6月中旬から、7月の帰国後も、長期間にわたってバブル方式での生活を続けている。「それほど長いとは感じなかった」と印象を語ったクルピ監督は、「我々が今後の人生で二度と経験することがないようなパンデミックの時を過ごしている。それに伴う難しさはあるが、5週間にわたる隔離生活をともにしたからこそ、出てくる一体感はあると思う」とコメントした。
練習場と試合会場以外はホテルから出られない隔離生活は、7月25日いっぱいまで続く予定だが、副産物としてチームに一体感が生まれているという。「パンデミックの中で戦っていく上では、フィジカル面も含めて総合力を問われる戦いが続く」と指摘した指揮官は、選手たちと長く時間をともにしたことで「途中から入って流れを変えることができる選手、先発で力を発揮できる選手。いろいろなタイプの選手がいることも、より分かるようになってきた」と隔離生活の効果を説明した。
また、ACLは全試合が無観客試合だったが、帰国後に消化した明治安田生命J1リーグの2試合は、どちらもホームでの有観客試合。「久しぶりにサポーターの皆さんがいる中で試合ができる喜びも、直近の2試合では感じている。隔離期間には、いろいろな難しさや、喜びを発見できることがあった」と強調した。
7月24日の第22節では、アウェーでサガン鳥栖と対戦する。リーグ戦はACLの前から8試合未勝利と勝ち点を伸ばせておらず、そろそろ勝利が欲しい状況だ。クルピ監督は鳥栖の現状についての問いに「私の考えでは、日本は世界で最も拮抗した、上位と下位の差がないリーグ。鳥栖も含めて大きな実力差はない。鳥栖のサッカーも、ほかのチームのサッカーと変わらないとみている」と、いつもと同じように両者の力の差がないことを強調した。