上写真=前日会見に臨んだ小野瀬康介と松波正信監督(写真提供◎ガンバ大阪)
簡単にはやらせてもらえない(松波監督)
決勝トーナメント進出に勝てばいい。望みは、つながっている。ガンバ大阪は現在、グループステージ5節を終えて、2勝3分けで勝ち点9を獲得し、グループHの2位につける。すでに首位全北現代とは勝ち点4差があり、最終節に勝利しても1位で決勝トーナメントに進むことは出来ない状況だ。
しかし、今回のACLのレギュレーションでは東地区のFからJのグループの1位が決勝トーナメント進出することに加え、2位のうち成績上位の3チームがネクストステージに進む。
すでに日程を消化したG組の2位・浦項は勝ち点11、J組の2位・傑志も勝ち点11。G大阪が最終節で全北現代に勝利すれば、勝ち点12となり、上回ることができる。
F組は1試合未消化ながら2位のBGパトゥム・Uが勝ち点12まで伸ばしており、決勝トーナメント進出を確定。2位で進出できる3枠のうち一つは埋まったものの、G大阪は残り2枠に食い込む可能性を残している。
松波監督は「シンプルに勝ち点3を取る。勝利しないと予選突破というのは完全になくなってしまうので、勝利のためにベストを尽くしたい」と前日会見で決意を語った。「2試合連続で引き分けて、自分たちで勝ち取れるチャンスを勝ち取れなかったにもかかわらず、まだチャンスがある。ラストチャンスとしてしっかり勝ち点3を取れるようにやっていきたい」と会見に同席した小野瀬も意気込んだ。
前節は攻撃陣が爆発して、タンピネス相手に8ゴールをスコア。良い雰囲気のまま、最終戦に臨む。相手の全北現代はすでに決勝トーナメント進出を決めているが、指揮官は「2戦目で引き分けていますし、韓国と日本のライバル関係ということもあると思うので、簡単にはやらせてもらえないと思っています。われわれが100パーセントの力を出し切れないと勝利というものはないと思っています」と全力で挑むことを明言。小野瀬も「他のグループの結果次第ではありますけれど、最後しっかり勝って、帰ってからのJリーグにつなげられるようなゲームをしていきたいです」と勝利への意欲を示した。
道は続くか、途絶えるか。G大阪にとっては文字通り運命の一戦は、日本時間10日、23時にキックオフされる。