川崎フロンターレは17日、サンフレッチェ広島とのリーグ戦に臨む。この一戦に勝利を収めれば、開幕から12戦負けなしとなり、クラブ記録を更新することになるが、鬼木達監督はこれまでと変わらず高い志を持って試合に臨むと語った。

上写真=田中碧に指示を伝える鬼木達監督(写真◎J.LEAGUE)

フロンターレを見たいと思わせる内容を

 現在、開幕から11戦負けなし。10勝1分けで首位を走る。次節のサンフレッチェ広島戦(17日)には、開幕から12戦不敗というクラブ新記録がかかる。昨季打ち立てた記録を自ら更新することになるが、当然ながら目指すのは負けないことではなく、勝つことだ。

「(今季は)総力戦ということを(選手には)言ってきていますし、あとは連戦をひと区切りするので、そこを目指してやってきたこともあったので、勝って締めたい」

 広島戦を終えれば、代表ウィーク明けから続いた5連戦がひと区切りする。次の名古屋グランパス戦までは中10日。いい形で締めくくり、しっかりリフレッシュして2位名古屋との一戦に向かいたいということだろう。

 むろん、広島戦へ何か特別なことを用意するわけではない。ベクトルを自チームに向けながら、これまでと変わらずベストパフォーマンスを発揮するだけだ。その姿勢が今季の圧倒的な成績にもつながっている。指揮官は言う。

「(11戦負けなしという成績について)それは本当に選手が頑張ってくれていると思います。勝ち続けるというのは難しいことだと思いますが、それは志があるからだと思っていて。もちろん一戦必勝で戦っているんですけども、やはり内容も求めています。勝つだけではないところを求めているというか。内容も見てくれている人、たとえばサッカーの番組を見るときに、『やっぱりフロンターレのサッカーを見たいな』と思ってもらえるような、そういうサッカーをやっていきたいという思いがある。僕もそういう話を選手にしますし、選手もそれに応えようと、体現しようとしてくれている。今、こういう成績にあるのは、彼らの高い志があるからだと思っています」

 今季ここまでの11試合のうち、7試合で複数得点を実現し、そのうち5試合で3ゴール以上を記録。前節の福岡戦は90+5分に山根視来が3点目を奪った(3-1)。徹頭徹尾、攻め抜く姿勢はチームにすっかり浸透し、その姿勢こそがフロンターレの強みとなり魅力ともなっている。鬼木監督は常々「日本のサッカーを引っ張る存在を目指している」と話すが、それが決して机上の空論ではないことは多くの人が知るところだろう。

 言うまでもなく、開幕から12戦負けなしという記録も通過点に過ぎない。高い志を胸に抱いて、広島戦に臨む。


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