上写真=3月5日の練習でFC東京戦に向けて調整したクルピ監督(写真◎CEREZO OSAKA)
「全選手の力を合わせて乗り越える」
C大阪は6日の明治安田生命J1リーグ第3節で、FC東京とアウェーで対戦する。3日に前倒しで開催された第11節で川崎フロンターレとアウェーで対戦しており、中2日でのアウェー連戦。午前中の練習後、スーツ姿でオンライン会見に登場したクルピ監督は「ブラジルでは結婚式のときか葬儀のときしかネクタイをしません。スーツでの移動に備えて、もう着替えました」と笑顔を見せつつ、タイトなスケジュールであることをうかがわせた。
選手のコンディションについて「シーズンが始まってすぐの連戦なので、きつい部分もあると思う。練習の負荷とは違い、公式戦は体力的な疲れも出てくる」と語った指揮官は、「選手たちとコミュニケーションを取りながら、全選手が良い準備をして、それぞれの試合に臨むことを考えている」と強調。「逆に試合に出られる選手にとってはチャンス。全選手の力を合わせて乗り越えていきたい」とチームの総合力に期待を寄せた。
開幕戦は柏レイソルに2-0で勝ち、川崎F戦は2-3で敗れているが、話題を集めているのは2試合で3得点を挙げているFW大久保嘉人。15年ぶりに復帰したシーズンで2試合続けて先発し、見事に結果を残している。
38歳という年齢もあり、連戦でのコンディションや起用法も気になるところだが、クルピ監督は「本人もすごく気持ちが乗っていると思う。選手の頭にそういうイメージがあるとき、調子が良いときは、痛みや疲れは一切感じないものなんじゃないか」とコメント。さらに「得点王になる力は十分ある。選手としてナンバーワンになりたい気持ちは常にあると思うので、目指すところもそこだろう」と評価しつつ、「一番大事なのは彼が点を取ることではなく、勝利であり、チームの結果。それも彼は意識してプレーしているので、そういう部分も見てもらいたい」と訴えた。
FC東京については「日本のサッカー界、Jリーグに大きな差はないとみている。細かい部分で相手にスキを与えてしまったチームが負ける。そういう部分が結果につながるのではないか」と語るにとどめた。また、柏戦で先発したものの、川崎F戦はメンバー外となったMF奥埜博亮とFW豊川雄太については「今日の練習では2人とも良い動きをしていた。最終的には明日、話をして最終確認になるが、試合に出る可能性はあると思う」と明かしている。