Jリーグは28日、第1回理事会を開き、2021シーズンの公式戦が中止となった場合の対応について決めた。リーグ戦、およびルヴァンカップについては、まず代替日を検討。確保できなかった場合は「みなし開催」とすることになった。

上写真=2021シーズンはみなし開催が導入される(写真◎J.LEAGUE)

エントリーの下限人数は13人

 Jリーグは昨シーズン、大会成立基準(全試合数の75%以上、各クラブが50%以上の試合消化)を設けて、全試合実施することとしていたが、降格がある2021シーズンは、「試合数の差を許容しない」ことが前提となる。そのため、試合が中止となった場合には、まず代替日程やスタジアムの確保を模索し、不可だった場合に当該試合は開催したものと「みなす」ことになった。J1、J2、J3と、ルヴァンカップが対象となる。

 代替日が設定できないケースで「みなし開催」となる場合は、中止原因によって、その試合の取り扱いが以下のように変わる。

■双方のチームの責めに帰すべき事由によらず、不可抗力による中止(荒天など)→「0-0の引き分け」

■一方のチームの責に帰すべき事由による中止→「帰責性あるチームが0-3で敗戦」

■双方のチームの責に帰すべき事由による中止→「双方のチームが0-3で敗戦」

 試合のエントリー下限人数である「13人」を満たせなかった場合は、新型コロナウイルス感染症の影響も含め、チームの責に帰すべき事由があるものとみなされる。トップチーム登録、2種登録(第2種トップ可)、および特別指定選手のエントリーが可能。ただし、合計13名以上(ゴールキーパーを必ず1名含む)をエントリーしなければならない。

 理事会後のオンライン会見で村井満チェアマンは「新型コロナウイルスに感染すること自体が責任を取るということではありません。不測の事態に備えて準備をしてほしいと各クラブにシーズン前から伝えています」と説明。チームを編成できない場合に、責任が生ずることになった。

 また、ルヴァンカップ決勝が中止になり、代替開催日が設定できない場合の対応も決定している。

■双方のチームの責めに帰すべき事由によらず、不可抗力による中止→「優勝:両チーム、賞金:両チーム1億円」

■一方のチームの責めに帰すべき事由による中止→「優勝:帰責性ないチーム、準優勝:帰責性あるチーム、賞金:優勝1億5千万円、準優勝5千万円」

■双方のチームの責めに帰すべき事由による中止→「準優勝:両チーム、賞金:両チーム5千万円」

 なお、2月20日に開催される「FUJI ZEROX SUPER CUP 2021」についてはの3日前の正午までに、どちらかのチームのエントリー要件未充足などによる出場不可が確定した場合、2020明治安田生命J1リーグの順位上位チームが当該チームに代わって出場することになっている。開催日の3日前の正午以降にどちらかのチームの出場不可が確定した場合、開催は中止。大会不成立とし、両クラブへの賞金は支払われない。


This article is a sponsored article by
''.