10月7日、鹿島アントラーズの小泉慶が練習後のオンライン取材に応じた。9月は7連勝を達成するなど好調を維持したが、ここに来て2連敗。3試合ぶりの勝利を目指し、次節はホームに横浜FCを迎える。小泉慶は、下平隆宏監督が率いるチームへのリベンジを目指す。

上写真=10月7日、オンライン取材に応じる小泉慶(写真◎KASHIMA ANTLERS)

「それがシモさんの色」

 8月19日にニッパツ三ツ沢球技場で行なわれた一戦では、苦杯をなめさせられた。シュート本数で13対3と圧倒するも、1点が遠く昇格組の横浜FCに敗北。その試合で今季2度目の先発出場をした小泉慶にも、悔しい思いが残った。

「(横浜FCは)しっかりとビルドアップしてくるチーム。一人ひとりが怖がらずにボールを受ける印象があるし、セカンドボールだったり、1対1の場面でもすごく頑張る。ビルドアップしてくる中で、サイドに速い選手もいるので、そこはすごくやりづらかったです。結果的に、試合にも負けてしまったので」

 チームとして攻守において高い組織力を持ち、左サイドMFの松尾佑介ら、個人でも優れた能力を有する選手がいる。右サイドバックの位置で74分まで戦った小泉は、横浜FCの印象をそのように話す。そんなチームを率いるのは、小泉にとってのかつての指揮官である下平隆宏監督だ。

「僕がレイソルにいたときは(ポジションが)ボランチだったけれど、ビルドアップもそうだし、球際だったり、(当時の下平監督から)すごくしつこく言われていました。それがシモさん(下平監督)の色というか、(柏から横浜FCに)チームが変わっても、やはりそういうのがあるなと思って(前回対戦時は)プレーしていました」

 小泉は昨年の夏に鹿島に加入する前、およそ1年半にわたって柏に在籍していた。新潟から柏に加わった2018年に指揮を執っていたのが、現在は横浜FCの下平監督だ。その年の5月に下平監督は退任することとなるが、小泉にはともに戦った数カ月間の記憶が8月の横浜FC戦で蘇ってきたようだ。

「シモさんにもすごくお世話になったし、もちろんレイソルにもお世話になりました。(対戦が)すごく楽しみだし、成長した姿を見せたいだとか気合いも入ります。だけど、もっともっと頑張らないといけないなという思いです」

 10月10日にカシマスタジアムで迎える次節。リーグ戦3連敗、そして同じ相手に2度負けることは避けなければならない。横浜FCを相手に勝利を目指す小泉は、チームとして、個人として、すでにやるべきことを弁えている。

「(前回の)横浜FC戦の映像も見ましたが、相手どうこうじゃなくて、自分たちがセカンドボールを拾ったり、球際で負けないことが大事になってきます。うちが勝っていたときは激しくやれていた。もう1度初心に戻ってやれればいいなと。自分の場合は1対1で簡単に(サイドからクロスを)上げさせない。相手に攻撃をさせないように、自分からどんどん積極的に攻撃参加していければいいです」

 小泉は静かに闘志を燃やし、週末の一戦に向けて準備を進める。


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