9月23日の明治安田生命J1リーグ第18節で実現するのが、暫定3位のFC東京と同2位のセレッソ大阪の決戦だ。首位追撃への重要な90分になるが、FC東京は前節決勝ゴールを決めた三田啓貴が取材に対応。勝利へのイメージを語った。

上写真=中2日というタフな日程だが、しっかり確認するところは確認できた(写真◎FC東京)

たたみ掛けていくことが大事

 前節のベガルタ仙台で今季初ゴール。左足でていねいにコースを突いたシュートはこの日唯一の得点となり、1-0の勝利に導いた

 決勝ゴールを決めた喜びはあるが、もちろんチームとしての課題も残った。

「追加点を取らないとああやって厳しいゲームになってしまいます。事故で1点取られることもあるので、先制したあとにたたみ掛けていくことが大事だと思います」

 三田のゴールが決まったのは13分。その1点を最後までしっかりと守りきったゲームではあったが、別の角度から試合を見れば、残りの6分の5以上の時間を攻めあぐねた、と言い換えることもできるだろう。

 だからこそ、三田にしかできないことがある。

「自分がボールを受ける回数を多くすることで、落ち着かせることはやっていかないといけないと。全体的にも取ったボールをしっかりつなぐのは課題としてやっているところで、うちの攻撃は縦に速い分、しっかりワンクッション、ツークッション置く場面も自分が作れたらと思っています」

 もちろん、高速アタックはFC東京の代名詞だが、プラスアルファをもたらすのが自分の技術なのだと自覚する。さっそく、9月23日の大一番、2位のセレッソ大阪戦でそれを実践したい。

「もっともっと、その部分を出していかなければいけなくて、そこは味方にも伝えなければいけないところです。例えば、一つのクリアに対してもアバウトでもいいから自分の周辺に落としてほしいと要求しています」

 ラフなクリアであっても近くにあればうまく収める技術はあるし、相手に渡っても近距離でプレスに出ていける。こうした小さな部分の積み重ねを大切にしている。

「セレッソは失点が少なくて、ポゼッションしてくるチームですね。自分が出たら、ディフェンスと中盤の間に入って攻撃の起点になったり、そこからのスルーパスやミドルシュートを狙っていければいいいと思います」

「イメージ的にはゆっくり攻めてくる、東京とは違ったタイプ。ゆっくり後ろから攻めてきて、『休憩』が多いシーンもあるので、自分たちがボールを持ったときに簡単に失ってしまうと、相手は人数をかけてポゼッションして前進してくると思います。そこはしっかりといい守備からいい攻撃につなげていきたいと思っています」

 守備のタスクをこなし、攻撃につなげ、相手につかまらない場所でボールを受けて、ゴールに直結するプレーを見せる。

 C大阪攻略のイメージはできている。


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