上写真=広島戦へ向けて調整する髙萩(写真提供◎FC東京)
鳥栖戦後にチームで整理できた
前節、気温30度を超える厳しい条件下の中、FC東京はアグレッシブな戦いで名古屋グランパスを1-0で下し、5試合ぶりの勝利を手にした。その勢いを駆って臨む広島戦に向けて、髙萩が取材に応じた。まだ前節の試合から2日しか経っておらず、「疲れ残っている」状態だというものの、19日の試合へ「いい準備ができている」という。
前述の名古屋戦ではアンカーを務め、髙萩は攻守に躍動した。チームは攻撃から守備、そして守備から攻撃への切り替えをスムーズに行なったが、その理由について本人は「鳥栖に敗れてからチームとして攻守において全員でプレーするということを整理しました。そこが意識できている分、攻守のバランスがいい。なので時折、機を見て攻撃のところでも前に行けるし、守備でも前から(ボールを)奪いにいくというタイミングが作れていると思います」と説明した。
とりわけチーム全体の守備面の機能性が上がっている。鳥栖戦以降、セレッソ大阪戦、名古屋戦と2試合連続で無失点を実現。チーム全体でボールに行くべきか、行かざるべきかの判断が共有できていることが大きいようだ。「相手の状況や試合の流れをしっかり感じ取って、守備の部分ではその場面に合った守備の仕方ができればいい。その部分が、鳥栖戦に敗れた後に整理できたところ」と、髙萩も手ごたえを感じていた。
次節の対戦相手は広島。堅守を誇る相手に対して、いかに戦うのか。
「全員でブロックを作るところと、前からいくところを使い分けなければいけない場面もあると思います。ただ、まずは積極的にボールを奪うということを、どの試合でもやっていきたい。それが東京の良さでもあると思うので、そこは無くさずに押し込まれたときは全員で守るということをしていきたいです」
「アウェーですが勝ち点は拾って帰ってきたいと思っています。最低でも勝ち点1、良ければ勝ち点3をしっかり取りに行きたい」
中3日で臨むアウェーゲーム。しかも真夏の夜に開催される一戦。はたして思惑通りの戦いで、勝ち点を持ち帰れるか。ミッションをコンプリートするには、ここ2戦と同様に、良い守備から良い攻撃へつなげることがポイントになると髙萩は指摘した。