上写真=久々のホームゲームに向けた練習を見つめる長谷川監督(写真◎FC東京)
鳥栖の失点6は非常に少ない
昨シーズン、FC東京はサガン鳥栖とJ1で2度、ルヴァンカップで2度、計4回戦っている。結果は3勝1敗だった。しかし、現在鳥栖を率いる金明輝監督体制になった昨年5月以降の対戦では、1勝1分けの五分(ルヴァン杯第6節とJ1第28節)。だからこそ現在のリーグ順位が4位と15位と差があっても、長谷川監督は気を引き締める。
「(現在は)シーズンを4-3-3でスタートして、なかなか得点が入らないということで昨シーズンの鳥栖のやり方に戻しているのかなと思っています。そういう意味では非常に試合の展開もスムーズになったと思いますし、チャンスも増えている。昨シーズン終盤戦は粘ってなんとか残留しましたが、その良いときの鳥栖がまた戻ってきた印象です。監督が代わってアグレッシブになったあのときのチームに」
FC東京はリーグ再開後、3勝2分け1敗で勝ち点11を積んだ。ケガ人を出し、主力の移籍もあった中で指揮官自ら「悪い結果ではなかった」と振り返る、まずまずの成績を残した。ただ、直近2試合はアウェーとはいえ札幌と鹿島に連続ドロー。ホームで迎える鳥栖戦は是が非でも勝利を手にしたいところだ。
とはいえ、鳥栖は決して簡単な相手ではない。いまだ未勝利で黒星が先行するものの、引き分けは4を数える。負けにくいチームと言うこともできる。何より失点数は上位陣と変わらない「6」。FC東京の「9」よりも3点も少ないのだ。
「失点は6と、非常に少ない。基本的にはしっかりボールを持って相手にボールを渡さないチーム。大分とは狙いが違うと思うんですけど、うまく時間を使うところは似ている。逆にそう見せておいて、豊田(陽平)の高さであったり、原川(力)の飛び道具であったり、武器も持っているので得点を狙うこともできますし、非常に難しい相手です。昨シーズンもルヴァンカップを含めて4戦やりましたけど、勝った3試合はいずれも内容的には僅差だった。しかも最後(の試合)は先制したけど逆転されて、苦杯をなめていますから。非常に組みにくい相手だと思っています」
今回も僅差の勝負になることは必至か。できれば先制して、相手が前に出てこざるを得ない状況を生み出し、複数得点で勝ち切りたいところ。失点が少ないことで知られる相手に複数得点で勝ち切れば、チームが自信を深めることにもなる。
「1週間空いたので、選手はリフレッシュできたと思っています。久しぶりのホームなんで、ホームのサポーターの皆さんに期待に応えられるような内容と結果を選手とともに目指して頑張っていきたい」
指揮官は勝利はもちろん、内容でもサポーターを満足させたいと話した。FC東京にとって3週間ぶりのホームゲームは明日8月1日、19時にキックオフとなる。