新型コロナウイルスの影響によって休校していた鳥取県の米子北高校は、5月7日から授業とともに部活動も再開。全国大会常連のサッカー部も、全員で活動できる喜びをかみ締めながら、ボールを追う日々を過ごす。

上写真=夕陽に照らされるグラウンドで練習に励む米子北高サッカー部(写真◎石倉利英)

平日2時間の全体練習

 新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言の発令を受けて、鳥取県米子市の米子北高校も4月23日から5月6日までを臨時休校とした。その後に緊急事態宣言の期間は5月31日まで延長されたものの、鳥取県教育委員会が県内学校の5月7日からの学校再開を決めたことを受けて、同校も授業を再開し、同時に部活動も再開となっている。

 登校と授業は男女交互に1日ずつ、部活動は平日のみで2時間までという制限が設けられているが、登校しない日に自宅学習する生徒も部活動に参加することは可能。昨年度までインターハイ(全国高校総体)に12年連続15回、高校選手権は10年連続15回の出場を誇る全国常連校で、ガンバ大阪DF昌子源などプロ選手も多く輩出しているサッカー部も、全員がそろっての練習を再開した。

 中村真吾監督は「鳥取県や学校の理解を得て全体練習を再開できたのは、本当にありがたい」と語った。他県の指導者と連絡を取り合うと、部活動はもちろん、授業の再開もままならない学校ばかり。それだけに「各方面に感謝したい」と現状を喜んでいる。

画像: 飲む水は個別のボトルを使用するなど、感染防止に最大限、配慮して練習している(写真◎石倉利英)

飲む水は個別のボトルを使用するなど、感染防止に最大限、配慮して練習している(写真◎石倉利英)

 休校期間中の4月26日に、インターハイの中止が決まった。特に3年生にとっては卒業後の進路にも影響する重要な全国大会で、中村監督も「どう影響するかは未知なので、何とも言えない」と危惧している。それでも「顔を見て話したかった」という思いで、部活動再開日の5月7日に部員全員に話して表情を確認した際は、「完全に切り替えることはできていないと思うけれど、グラウンドでサッカーができる喜びの方が大きかったようだ」と感じたという。


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