6月19日、全国高校総合体育大会茨城県予選決勝がカシマスタジアムで行なわれ、水戸商が明秀日立を破って優勝。7月25日から沖縄県で開催される全国大会への出場権を獲得した。

上写真=高校総体茨城予選を制した水戸商(写真◎サッカーマガジン)

■2019年6月19日 令和元年度全国高校総合体育大会茨城県予選会決勝戦
水戸商 1-0 明秀日立
得点者:(水)廣瀬正明

「守備に自信がある」。堅守水戸商が明秀日立を完封

 高校総体では過去に日本一にも輝いている伝統校・水戸商が、8年ぶりの全国大会出場を決めた。茨城県大会連覇を狙った明秀日立を完封し、23度目の優勝を果たした。

 水戸商は序盤から明秀日立の攻勢に遭い、自陣で守る時間帯が続いた。それでも、GK所秀真の好守もあり、ゴールを割らせない。「ちょっと危ないと思うシーンはあったけれど、失点する気は全然なかった」と、大槻海偉主将は振り返る。

 すると、両サイドハーフを起点として、徐々に敵陣へ攻め込む時間帯を増やしていく。前半終了間際の37分には、ゴール正面でFKのチャンスを獲得。エースナンバー「10」を背負うFW廣瀬正明が左足を振り抜くと、「蹴った瞬間に入ると思った。練習通り」(廣瀬)というシュートがネットへと突き刺さった。

 1点を先制して後半を迎えた水戸商だが、またも立ち上がりに明秀日立に猛攻を仕掛けられる。後半から入ったMF関口祐生にゴール前でシュートを打たれるもポストに救われ、失点を免れる場面もあった。

 ただ、「守備に自信がある。明秀のロングボールを対策してきた」と話すDF大槻を中心に、明秀日立の攻撃を跳ね返していく。FW大山晟那や藤原裕也といった相手の強力攻撃陣にも仕事をさせなかった。

 そして、およそ5分のアディショナルタイムが終わり、水戸商に歓喜の瞬間が訪れた。

「まずは1勝したい」と、主将の大槻とエースの廣瀬は声をそろえる。8年ぶりとなる全国大会の舞台でも、堅守を武器に上位進出を目指す。

取材◎小林康幸


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