現在、中国で新型コロナウイルスの感染が拡大している。中国国内では感染を避けるためにスポーツイベントが中止・延期され、国民の渡航制限も実施されている。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)にも、大きな影響がありそうだ。
上写真=すでに中国国内のスポーツイベントは延期や中止、無観客試合の実施など影響が出ている(写真◎Getty Images)
28日のプレーオフは無観客試合に
1月28日にFC東京がセレスネグロスと、鹿島アントラーズがメルボルン・ビクトリーとそれぞれ本選出場をかけてホームでACLプレーオフを戦う。両チームが勝った場合はそれぞれF組、E組に入るが、FC東京は上海申花と、鹿島は北京国安と同居することになる。そうなれば、FC東京は4月7日に、鹿島は3月3日に中国でのアウェー戦に臨む。
同じく1月28日に上海で開催される上海上港とブリーラム・ユナイテッドのプレーオフは、無観客試合で開催されることが決定した。中国サッカー協会は「新型コロナウイルスによる症例が中国国内の多くの場所で発生していることを考慮し、AFCと協議した結果、無観客試合を決定した」との声明を発表した。
すでに本選行きが決まっている横浜F・マリノスは、そのプレーオフの結果次第で上海上港(ブリ―ラムに勝った場合)と同じH組となり、対戦する。また、ヴィッセル神戸はG組に属し、広州恒大との対戦が決まっている。
新型コロナウイルスの感染拡大が依然として懸念される状況だ。中国政府も海外への団体旅行の禁止など対策を打ち出しているものの、依然として予断は許さない。試合の延期や開催地変更なども含め、2月に始まるACL本選も、影響は避けられそうにない。