現地時間6月29日に行なわれた北中米ワールドカップのラウンド32(決勝トーナメント1回戦)で、オランダとメキシコが対戦した。日本を抑えて1位で通過したオランダと、ブラジルに次ぐ2位で突破したモロッコの激突は、前半から激しく攻め合う展開に。終盤にオランダが先制したものの、後半終了間際にモロッコが追いつき、延長でも決着つかずPK戦にもつれ込んだ戦いは、モロッコが競り勝ってベスト16進出を果たした

上写真=オランダが後半に先制したが、モロッコが劇的な同点ゴールで追いついて延長に。最後はPK戦決着となり、モロッコが競り勝った(写真◎Getty Images)

■2026年6月29日 北中米ワールドカップ・ラウンド32(モンテレイ)
オランダ 1-1(PK2-3) モロッコ
得点=(オ)ガクポ
   (モ)ディオプ

後半終了間際の同点ゴール

 立ち上がりから激しい球際のバトルが繰り返されたが、徐々にモロッコがゴール前のチャンスを作る。20分にCKをニアサイドでえる・アイナウィがヘッドで合わせたが、オランダGKフェルブルッヘンがセーブ。21分にはエリア内右サイドまで攻め上がったハキミが右足で狙うが、これもフェルブルッヘンがセーブした。
 
 オランダも44分にファンデフェンが左足でミドルシュートを放ち、モロッコGKボノに防がれたものの惜しいチャンスを作ったが、後半に入るとモロッコが攻め込む時間を増やした。だが52分にエリア内右サイドからハキミが放ったシュートは、クロスバーに当たって外れる。56分には再びハキミがエリア内右サイドまでドリブルで侵入したが、オランダのファンデフェンが懸命に戻り、シュートの寸前にタックルで防いだ。
 
 その後もスコアが動かなかったが、飲水タイム明けの72分にオランダが均衡を破る。GKファンデフェンのロングキックをウェフホルストがヘッドで流すと、反応したサマーフィルが抜け出してカウンターに。エリア内に入ってサマーフィルは転倒したが、懸命に右足で折り返したボールを並走していたガクポが蹴り込んだ。数日前にパートナーの女性が第2子を流産していたガクポは涙を流し、チームメートが慰める場面が見られた。

 先行されたモロッコは懸命の反撃を見せ、後半アディショナルタイムに追いつく。90+1分、パワープレーで前線に上がっていたCBのディオプが、タルビの左からのクロスをヘッドで合わせてゴール右に決め、劇的な同点ゴールで1-1とした。

 モロッコは延長前半の96分、エリア内で相手DFをかわしてフリーとなったラヒミが右足で狙うが、GKフェルブルッヘンが見事なセーブで防ぐ。延長はモロッコがボール支配率で圧倒するも2点目は奪えず、勝負の行方はPK戦にもつれ込んだ。

 PK戦は4人目までに2人ずつ外す乱戦に。さらに先攻のオランダは5人目のサマーフィルが止められ、計3人が失敗。最後はモロッコのサイバリが決め、激闘を制してカナダと対戦するベスト16進出を決めた。


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