上写真=第39回大会は戸塚FCレディースU-15で幕を閉じた。来年サッカーマガジンカップ全国レディース大会は節目となる40界大会を迎える(写真:高野徹)
5月5日の大会最終日、決勝トーナメントは午前中に準決勝が行われ、戸塚FCガールズU-15が松本国際高校Aを1-0で下し、また大和シルフィード2026がITOフェリスを6-1で下して、ともに初となるファイナル進出を決めた。
戸塚ガールズは創立が1980年という歴史のあるクラブで、現なでしこジャパンの高橋はな(浦和レッズレディース)を輩出している。U-15チームができたのは2021年とまだ最近で、チームを率いる沼口淳哉監督が「まだ図抜けた力はない成長段階のチーム。あくまで挑戦者として胸を借りるつもりで、まずしっかり守って粘り強く戦いたい」と語った通り、予選リーグからの全5試合で完封か最小失点という犬種ぶりを発揮し、しかも全て1点差ゲームをモノにする粘り強さで勝ち上がってきた。
大和シルフィードも創立1998年と30年近くの歴史を誇るクラブで、2011年女子ワールドカップで世界の頂点に立ったなでしこジャパンのメンバーである川澄奈穂美、上尾野辺めぐみが第1期生で所属した名門だ。今大会の勝ち上がりは戸塚U-15とは対照的に、予選リーグ初戦の松本国際高校A戦だけは接戦の勝利だったが、以降の4試合は全て5得点以上で快勝し、勢いよく決勝まで上り詰めた。チームの指揮官は「決勝では、我々は相手よりも年代も上(高校生年代中心)だから、フィジカルでは絶対に負けられない。油断せず相手をリスペクトしつつ、しっかりコミュニケーションを続けて上回りたい」と意気込みを語った。

準決勝_松本国際高校A(左) vs 戸塚FCガールズU-15(右)/写真:高野徹

準決勝_大和シルフィード2026(後) vs ITOフェリス(前)/写真:高野徹
大会アンバサダーの宮間あやさんも見守る中でキックオフを迎えた決勝は、序盤に試合が動く。開始3分、戸塚U-15がスピードを生かして右サイドを切り崩し、大和2026の守備陣の混乱を呼び込む。最後は「監督から『絶対、点を取れ』と言われて狙っていました」という岡未紘が、相手DF とGKの連携ミスを見逃さずゴールに流し込んだ。
先制した後も、戸塚U-15イレブンは集中力を切らさず献身的に守備に汗をかく。大和2026の組み立てに対し、前線・中盤の選手が素早く複数で寄せて攻撃の形を作らせず、中盤のフィルターを突破されても、最後は両サイドを下げた5バックが鉄壁の壁を築いた。
後半に入るとさすがに戸塚U-15の運動量が落ち、また大和2026も遠目から積極的にシュートを放つことでリズムをつかんで攻勢を仕掛けたが、自陣ゴール前で人数をかけて体を張る戸塚U-15のゴールを最後までこじ開けることはできず。蓋を開ければ、決勝も虎の子の1点をしっかり守り抜いて1点差を守り抜いた戸塚U-15が、嬉しい大会初優勝を成し遂げた。

試合開始早々に戸塚FCガールズU-15の岡が貴重な先制ゴール(写真:高野徹)

後半は大和シルフィードが猛攻を仕掛けるも体を張った戸塚U-15の守備を崩せない(写真:高野徹)
戸塚U-15キャプテンの東くるみは「これまでのチームは負け癖があったけれど、この大会を通じてみんなが成長して、すごく粘り強いチームになれた。それが勝因です」と胸を張る。
値千金のゴールを挙げ、大会最優秀選手に輝いた岡未紘は「最優秀選手に選ばれたのはメッチャ嬉しいです。今月から始まるリーグ戦に向けて弾みがついたし、絶対にみんなで関東リーグ昇格をつかみたいです」と、中学生らしい笑顔と共に、さらなるチームの成長を誓った。
39回目を迎えたサッカーマガジンカップ全国レディース大会は、大会3日間を通じて驚くほどの成長曲線を描いた戸塚U-15の爽やかな笑顔と共に幕を閉じた。
【最終順位】
優勝 戸塚FCガールズ U-15

準優勝 大和シルフィード2026

3位 松本国際高校 A

4位 ITOフェリス

5位 松商学園高等学校
5位 ヴェルフェ矢板レディース ポテト
7位 SCセレジェイラ長野レディース
7位 FCシュロス松本
9位 FHTペアーズレディースフットボールクラブ
9位 SC相模原FIORE A
11位 福井GO WEST LFC
11位 大和シルフィードU-15
13位 戸塚FCガールズ U-15 Blue
13位 戸塚FCガールズU-13
15位 フィリアフットボールクラブ
15位 ヴェルフェ矢板レディース ナゲット
17位 JUVEN FC FLOR
18位 松本国際高校 B
19位 FCスペラールtoda
20位 飛騨AG FC Dream
21位 金沢学院大学附属高校
22位 バニーズ群馬FCホワイトスター
23位 UスポーツクラブSOLARE
24位 SC相模原FIORE B
【個人賞】
■優秀選手
・宮田 柚菜(戸塚FCガールズU-15)
・金澤 結羅(戸塚FCガールズU-15)
・末竹 晴(大和シルフィード2026)
・橋井 実咲(松本国際高校A)
・東 くるみ(戸塚FCガールズU-15)
・三須 楽羽(大和シルフィード2026)
・狩野 蒼葉(ITOフェリス)
・徳永 にな(戸塚FCガールズU-15)
・村山 百花(大和シルフィード2026)
・岡 未紘(戸塚FCガールズU-15)
・平林 碧(松本国際高校A)

■敢闘賞
・末竹 晴(大和シルフィード2026)

■MVP
・岡 未紘(戸塚FCガールズU-15)


決勝トーナメント・下位トーナメント結果

