WEリーグ・サンフレッチェ広島レジーナ(S広島R)のDF藤生菜摘が、ホームに集まった大観衆への思いを語った。3月8日のSOMPO WEリーグ第13節・三菱重工浦和レッズレディース戦でフル出場。チームメイトとともに劣勢の時間帯に耐え、左サイドからのチャンスメークで奮闘した一方、リーグ史上最多の2万人を超える観客に特別な感情が沸き上がったという。

上写真=左サイドでフル出場した藤生。勝利はつかめなかったが、史上最多の観客が集まった一戦で攻守に奮闘した(写真◎石倉利英)

■2025年3月8日 WEリーグ第13節(@Eピース:観衆20.156人)
S広島R 0-0 浦和

「次は勝って一緒に喜びたい」

 WEリーグの後半ホーム開幕戦となる試合をS広島Rは『自由すぎる女王の大祭典~今こそ集まれ! 1万人の仲間たちよ!~』と銘打ち、観客動員1万人を目指して選手主導でPR活動を行なうなどプロジェクトを進めてきた。結果は目標を大きく上回り、1万人どころか2万人超え。フル出場した藤生は「本当に、広島の皆さんの愛を感じました」と感謝した。

 特に前半は劣勢の時間帯が長く続いたが、流れが自分たちに傾いたところで積極的な攻撃参加を見せた。35分には突破から左足で切り返して相手DFをかわし、右足でセンタリング。FW上野真実のヘッドは上に外れたものの、チームのこの日初シュートを演出した。

 センタリングまでのプレーは「真実さんが見えて、(相手が)突っ込んでくることは分かっていたので、切り返すまではイメージどおり」だったという。だが「その先が課題。(足を)振り過ぎて、ちょっと冷静さを欠いた部分もあったので、次への課題」と反省したほか、「(シュートを)打てばよかった、と少し思った」とも振り返った。
 
 苦しい時間が続いた守備は「組織で戦わないと絶対にやられる。ももさん(DF左山桃子)を中心に声掛けをしていましたし、瑠那さん(GK木稲瑠那)は何本もスーパーセーブしてくれて、チームとして守るところはレベルアップしていると思う」と胸を張る。それでも勝利がつかめなかっただけに、3月15日に再びホームで戦う次節・セレッソ大阪ヤンマーレディース戦に向けて「次は勝って(ファン・サポーターと)一緒に喜びたい」と決意を新たにしていた。

取材・写真◎石倉利英


This article is a sponsored article by
''.

No Notification