ドイツで開催されているUEFA EURO2024は現地7月2日、決勝トーナメントのラウンド16で最後の試合となるオーストリア対トルコ戦が行われた。開始直後と後半にトルコがCKから2ゴールを挙げて、粘るオーストリアを振り切り、ベスト8の最後のイスを勝ち取った。

上写真=トルコがいきなりスコアを動かした。メリフ・デミラルがCKから蹴り込んで歓喜(写真◎Getty Images)

■2024年7月2日 ラウンド16(@ライプツィヒ)
 オーストリア 1-2 トルコ
 得点:(オ)ミヒャエル・グレゴリチュ
    (ト)メリフ・デミラル2

ゴールはすべてCKから

 キックオフから1分も経たないうちに、熱狂の幕開けだ。主役はトルコ!

 若きエース、アルダ・ギュレルが蹴った右CKがゴール前でDF2人に連続して当たり、GKパトリック・ペンツがぎりぎりで手でかき出したものの、その先にDFメリフ・デミラルがいた。左足でゴール天井に突き刺して、あっという間に先制してみせた。

 オーストラリアがビハインドを追って攻めに出る展開になり、MFマルセル・ザビッツァー、MFロマノ・シュミット、FWマルコ・アルナウトビッチが中心になってゴールを目指していく。しかし、5バックで堅陣を組み、球際で戦うトルコの守備に活路を見出すことができなかった。

 後半に入り、51分には絶好機。中央から進入してDFシュテファン・ポシュの短いスルーパスを受けたアルナウトビッチがコースを狙って打ったが、GKメルト・ギュノクにブロックされた。直後にもDFコンラート・ライマーが中央をドリブルで進んでシュートを放ったが、左へ切れていく。

 オーストラリアにゴールの匂いがしたところで、その願いを絶ったのはまたもデミラルだ。59分、再びギュレルの右からのCKに、今度はニアで相手2人に挟まれながら高々と跳んでヘッドで力強くたたき込んだ。

 しかし、試合が終わるのはまだ早い。66分にオーストリアがやり返して試合は分からなくなっていく。こちらも右CKからで、中央でDFシュテファン・ポシュがヘッド、逆に流れたところでFWミヒャエル・グレゴリチュが蹴り込んで、ようやく追撃が実った。

 残り時間はオーストリアが攻め続けたものの、トルコは最終ラインにときには6人を並べて中も外もフタをして耐えた。90+4分、MFクリストフ・バウムガルトナーの至近距離からのヘディングシュートもGKギュノクが驚異の反応で防いだ。

 このままトルコが逃げ切って、ベスト8進出。準々決勝でオランダと対戦する。


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