ドイツで開催されているUEFA EURO2024。現地6月30日の決勝トーナメントラウンド16で、スペインとジョージアが対戦した。初出場のジョージアがオウンゴールで先生する滑り出しだったが、スペインが圧倒的に攻めて逆転。終わってみれば4-1の快勝でベスト8進出を決めた。

上写真=3点目を決めたのは好調のニコ・ウィリアムズ。余裕の表情だ(写真◎Getty Images)

■2024年6月30日 ラウンド16(@ケルン)
 スペイン 4-1 ジョージア
 得点:(ス)ロドリ、ファビアン・ルイス、ニコ・ウィリアムズ、ダニ・オルモ
    (ジ)オウンゴール

ジョージアはオウンゴールで先制したが…

 大方の予想通り、スペインがジョージア陣内でボールを動かし、ジョージアが粘ってカウンターに活路を見出そうとする展開。スペインは好調のFWニコ・ウィリアムズとDFマルク・ククレジャで組んだ左のサイドアタックを軸に、どこからでもゴールを狙った。

 圧倒的な支配率を誇ったスペインだが、先制したのはジョージアだ。18分に一気にカウンターから仕留めてみせた。FWジョルジュ・ミカウタゼが右サイドに振ってDFオタル・カカバーゼがセンタリング、中央でマークに戻っていたスペインのDFロビン・ル・ノルマンの腹に当たってゴールに転がり込むオウンゴールになった。

 これでジョージアは自信満々に守って、スペインの猛攻にも冷静に対応し、カウンターの回数も増やしていく。だが、耐えきれたのも39分までだった。

 スペインが、ついにこじ開けた。カウンターから押し込んだあとの2次攻撃で左右に素早く動かして揺さぶると、左のニコ・ウィリアムズが中央へ、MFロドリがペナルティーエリアの線上から左足で冷静にシュートを放ってゴール左へとていねいに流し込んだ。

 前半のうちに振り出しに戻った試合は、スペイン優勢の展開に代わりはない。48分にはクビチャ・クバラツヘリアがハーフウェーライン手前から超ロングシュートで脅かすなど、ジョージアも対抗したものの、51分にはスペインが逆転に成功する。

 中央からのFWラミン・ヤマルのFKは防がれたものの、そこから今度は右に展開、再びヤマルが逆サイドにクロスを送ると、MFファビアン・ルイスがGKギオルギ・ママルダシュビリにぶつけるように強烈なヘディングシュートをたたき込んでスコアをひっくり返した。

 ジョージアは68分、クバラツヘリアのパスで左サイドをフリーで抜け出したMFギオルギ・ツィタイシュビリが狙うが、正確性を欠いて左へと外れていった。カウンターの精度も徐々に低くなり、逆にスペインにカウンターを許してしまう。

 75分、ジョージアの攻撃を止めたスペインは自陣から一気に攻め立てると、左サイドのニコ・ウィリアムズへ。ペナルティーエリアに入ってGKママルダシュビリとの1対1で冷静に右足でゴールに送り込み、リードを2点に広げた。83分にはMFダニ・オルモが左足でゴール左に流し込むダメ押し点を決めて、勝負あり。

 こうして 4-1で逆転勝利を収めたスペインは、現地7月5日の準々決勝で開催国のドイツと激突する。大会初出場ながらグループステージを突破したジョージアの快進撃はここで止まることになった。


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