ドイツで開催されているEURO2024はグループDの第2節でポーランドとオーストリアが対戦。ともに初戦を落としていた同士の対戦で、オーストリアがうれしい今大会初勝利を手にした。

上写真=PKでチーム3点目を決め、雄たけびを上げる35歳のアルナウトビッチ。その直後には、目頭を押さえる姿を見せていた(写真◎Getty Images)

■2024年6月21日 グループステージ2節・D組(@ベルリン)
 ポーランド 1−3 オーストリア
 得点:(ポ)ピョンテク
    (オ)トラウナー、バウムガルトナー、アルナウトビッチ

後半からオープンな展開に

 キックオフから中央をドリブルで突き進んで攻撃の姿勢を示したオーストリアが、ポーランド陣内でプレーを展開し続ける。少ないタッチでボールを動かしてポーランドを押し込むと、開始9分には一度跳ね返されたロングスローがムウェネに戻り、入れたクロスを最終ラインから上がっていたトラウナーが頭でニアサイドを抜き、先制点を決めた。

 ポーランドはミスが多く効果的な攻めは出せなかったが、守備がタイトではないオーストリアに対して個人の突破などでチャンスをつくる。すると30分には、CKの流れから最後はボックス内からピョンテクが決め、試合を振り出しに戻した。前半アディショナルタイムにはジエリンスキがFKでゴールを狙ったが、これはGKペンツに弾き出された。

 ハーフタイムに双方とも選手交代を施し、攻撃面で修正を図る。その結果、試合は一気にオープンな展開となる。ポーランドが59分にレバンドフスキを投入するなど2トップを入れ替えて加速を図が、次のゴールはオーストリアに生まれた。67分、速い攻撃からDFの間に入り込んだバウムガルトナーにボールが渡り、勝ち越し点が生まれた。

 攻め合う展開で好セーブを繰り出していたポーランドGKシュチェスニーだったが77分、抜け出してきたザビッツァーをボックス内で転倒させて警告を受けるとともにPKを献上。これをアルナウトビッチに決められ、万事休した。

  


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