UEFA EURO2024のグループステージ第1節が現地17日に行われ、フランクフルトではグループEのベルギーとスロバキアが対戦した。FIFAランキングで48位のスロバキアと3位のベルギーの対戦となったが、勝利を手にしたのはスロバキア。相手のミスに乗じて挙げた1点を守りきり、番狂わせを起こした。

上写真=先制ゴールを決めたスロバキアのイバン・シュランツ(26)を仲間が祝福!(写真◎Getty Images)

■2024年6月17日 グループステージ1節・E組(@フランクフルト)
 ベルギー 0−1 スロバキア
 得点:(ス)イバン・シュランツ

ルカクのゴールは2度もVARで取り消される

 ベルギーにすれば、痛恨のプレーだったに違いない。一方のスロバキアにすれば、してやったりだっただろう。

 7分、ベルギーは自陣左サイドでスローインの場面を迎えた。だが、判断と技術のミスを重ねる。受け手がスロバキアの選手にマークされている状況にもかかわらず、ボールを投げ入れると、窮屈な状態の中でドクが内側にボールを送る。

 パスは流れ、スロバキアの右サイドハーフ、クツカがカットに成功。ボックス内から放たれたシュートはベルギーのGKカステールスが一度は防ぐが、跳ね返りをシュランツが冷静に蹴り込み、FIFAランキング48位のスロバキアが3位のベルギー相手に先制に成功した。

 失点後、ベルギーはルカクを筆頭にスロバキアゴールに何度も迫っていったが、スロバキア守備陣の集中力は高く、GKドゥブラフカを中心にゴールに鍵をかけて得点を許さない。56分に決まったかに思われたルカクのゴールもVARチェックによってオフサイドで取り消された。85分にもオペンダのクロスからルカクがネットを揺らしたが、DFと競り合って抜け出したオペンダがハンドしており、またもゴールは認められなかった。

 試合は結局、前半に挙げた1点を守りきったスロバキアが勝利。シンプルな攻撃と堅い守備を徹頭徹尾やり抜いて、下馬評を覆してみせた。対するベルギーはチャンスを生み出しながらも最後までゴールは遠く、運にも見放された格好。悔しい敗戦から大会を始めることになった。


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