上写真=83分、ようやくベグホルストが逆転ゴールを決めて雄叫び!(写真◎Getty Images)
■2024年6月16日 グループステージ1節・D組(@ハンブルク)
ポーランド 1-2 オランダ
得点:(ポ)アダム・ブクサ
(オ)コーディ・ガクポ、ボウト・ベグホルスト
ポーランドがCKから見事に先制したが…
遠藤航のリバプールのチームメートであるFWコーディ・ガクポが、わずか2分で左からニアを狙うショットで、オランダの積極性をアピールして試合は始まった。9分にはペナルティーエリア内でMFタイアニ・ラインデルスが右からの横パスをワンタッチで狙い、14分にはMFシャビ・シモンズがミドルシュートを放った。
いずれも枠を外しはしたが、圧倒的オランダ優勢を印象付ける立ち上がりになった。ところが、先制したのはポーランドだ。16分、左からのCKをMFピオトル・ジエリンスキがニアへ。FWアダム・ブクサが頭に当てて角度を変え、ゴール右に滑り込ませた。
ただ、これでオランダの攻撃の姿勢はより強まった。何度も何度もゴールに迫って、実ったのが29分。ガクポが中央から力強くドリブルシュート、相手に当たって股下を抜け、ゴールに吸い込まれた。
この後もオランダが高速クロス、ポケットに潜り込んでからの折り返し、中央でのコンビネーション突破、個人技でのサイドアタック、ミドルレンジからのシュート、カウンターなど、あの手この手でゴールへと襲いかかった。ポーランドがこれに耐えながらカウンターを狙う展開。
後半に入っても構図は変わらず、オランダが攻める時間が長かったが、ゴールが生まれないまま時間が過ぎていく。攻めあぐねるたびに、スタンドを埋めたオレンジ色のサポーターからは不満の声も上がるようになってくる。
しかし、ついにポーランドの牙城を破るのだ。83分、DFナタン・アケのスルーパスをMFジョルジニオ・ワイナルドゥムがスルー、中央に入ったFWボウト・ベグホルストがダイレクトで左足を振り抜いて突き刺した。交代でピッチに入ってから2分後の一撃だった。
この逆転ゴールが決勝弾となり、オランダが苦労しながらも白星発進に成功した。