上写真=後半から出場してハットトリックを達成したフロリアン・ヴィルツ(写真◎Getty Images)
バイエルンの連続優勝を11で止める
レバークーゼンが歴史的な優勝を果たした。ホームでヴェルダー・ブレーメンを5−0で下し、2位バイエルンに勝ち点16ポイント差をつけてブンデスリーガ初優勝を果たした。
特筆すべきは、その成績だ。リーグ戦、カップ戦、ヨーロッパリーグ(EL)も含めて今季は公式戦無敗。昨シーズンから続く無敗記録は、この日の勝利で43まで伸びた。
この圧倒的な成績を導くに至った最大の要因は、シャビ・アロンソの監督就任だ。2022年10月に不振にあえいでいたチームを劇的に変え、最終的には6位でフィニッシュ。そして迎えた2023ー2024シーズン。破竹の勢いで勝利を積み重ね、ブンデスリーガ新記録となる開幕29戦負けなしという成績で初優勝を成し遂げた。
シャビ・アロンソ監督のもと、歴史に残る戦いぶりを披露したチームの中で、牽引車として活躍したのが、フロリアン・ヴィルツだ。この日は週中にELのウェストハム戦を戦ったこともあり(2−0)、メンバーを入れ替えており、ドイツ代表でもプレーする若き才能は、後半から出場。だが、その45分間で3ゴールを叩き込み、ハットトリックを達成するという離れ業をやってのけた。ブレーメン戦は5−0で勝利を飾り、改めて安定感を示すとともに、誰が出ても極端に戦力が落ちない選手層の厚さと幅も示した。
バイエルンの連続優勝を11で止めたレバークーゼンはブンデスリーガの歴史で13クラブ目の王者となった。まだELと決勝進出を決めているポカールがあり(ドイツのカップ戦/相手はカイザースラウテルン)、3冠のチャンスを残す。ブンデスリーガを無敗で終えれば、それも史上初の快挙。シーズン終盤に向かって進むレバークーゼンが、さらにどんな物語を紡いでみせるのか、注目される。