ITスポーツ連盟が主催する「第20回ITサッカーリーグ」が9月16日(土)、横浜FC東戸塚フットボールパークにて開幕した。節目の20回目を迎えた今大会は、アイエックス・ナレッジ株式会社(IKI)、株式会社DYM、日鉄ソリューションズ株式会社(NSSOL)、日本ビジネスシステムズ株式会社(JBS)の4チームによって争われる。

 日韓ワールドカップが開催された2002年に始まったITサッカーリーグは、IT業界の活性化と企業間交流を目的に毎年開催され、これまで多くの企業が参加してきた。2020年、2021年の2年間は新型コロナウイルスの影響で中止に追い込まれたが、昨年から再開し、今年は節目の第20回大会となる。開会式では、大会会長を務めるDYMの川上敏和選手兼監督が「20周年を迎えた記念すべき大会ですので、一緒に盛り上げていきましょう」と参加者に呼びかけ、約2カ月間におよぶ熱い戦いがスタートした。

画像: 大会会長であるDYMの川上敏和氏は選手兼監督でもありユニフォーム姿で挨拶を行った(写真=井出秀人)

大会会長であるDYMの川上敏和氏は選手兼監督でもありユニフォーム姿で挨拶を行った(写真=井出秀人)

第1試合
DYM 1-2 JBS

【得点】7分:立花(DYM)、28分:粕谷(JBS)、53分:木下(JBS)

画像: 良い時間帯に同点弾を決めたJBSの粕谷(中央)。チームに自信を取り戻させるゴールで後半の逆転を呼び込んだ(写真=井出秀人)

良い時間帯に同点弾を決めたJBSの粕谷(中央)。チームに自信を取り戻させるゴールで後半の逆転を呼び込んだ(写真=井出秀人)

 今大会の開幕戦は、例年上位争いを繰り広げるDYMとJBSが激突した。試合が動いたのは開始早々の7分。DYMが敵陣で直接FKを得ると、相手ゴールまで約25メートルの位置から立花皓之介が強烈なシュートを突き刺し、豪快な大会第1号ゴールで先手を取った。
 先制点を奪われたJBSだが、選手たちは「自分たちのサッカーをやろう」と声を掛け合い、慌てることなく試合のペースを引き寄せると、前半終了間際に粕谷直輝が同点ゴールを奪取。後半に入ってもJBSが主導権を握り続け、53分、木下諒人がロングシュートを叩き込み、スコアをひっくり返した。終盤にピッチに立ったJBSの鈴木良選手兼監督は、「序盤は相手にスペースを与えてしまったけど、後半はコンパクトに戦うことができた。修正力が勝因だと思います」と、逆転勝利に手応えを示した。

【出場メンバー】
DYM:GK川上敏和、DF濱野雄大、立花皓之介、村山璃空、佐藤大将、MF澤口和哉、海貝大輔、本山慎太郎(42分、山田)、加藤慎介、山田圭太郎、FWオルネラスビニシウス

JBS:GK稲井隆太、DF戸塚琢磨、木下諒人、田中晴飛、大和将也(37分、高月稜真)、和田健太(59分、松尾瞭汰)、炭谷恵太(30分、仁平涼太)、MF繁野竜介(59分、松浦竜大)、粕谷直輝(59分、鈴木良)、風祭佑太(42分、高橋瞭太)、興津大哉(30分、中村壮)

第2試合
IKI 0-1 NSSOL

【得点】47分:徳永嘉裕(NSSOL)

画像: 後半にピッチに立った徳永が値千金の決勝ゴール。昨年王者NSSOLが初戦を幸先良い勝利で飾った(写真=井出秀人)

後半にピッチに立った徳永が値千金の決勝ゴール。昨年王者NSSOLが初戦を幸先良い勝利で飾った(写真=井出秀人)

 第1回大会から連続出場を続けるIKIと、今大会が2度目の参加となるNSSOLが顔を合わせた第2試合。昨年に初出場初優勝を成し遂げ、今年も優勝候補の筆頭と目されるNSSOLが序盤から試合を優勢に進めたが、佐々木紘史選手兼監督が「去年優勝したというプレッシャーからか、少し硬くなってしまった」と振り返った通り、なかなか決定機を作り出せず、スコアレスで前半が終了。
 エンドを変えた後半も0-0のまま時間が進んだが、47分、縦パスを受けたNSSOLの長谷川諒が1タッチでスペースに流し、抜け出した徳永嘉裕がGKとの1対1を制して待望の先制点を奪う。ゴールは飲水タイムの直後に生まれており、IKIとしては集中が切れた一瞬の隙を突かれ、悔やまれる失点となった。その後は両チームにゴールは生まれず、リードを守ったNSSOLが連覇に向けて好発進を切った。

【出場メンバー】
IKI:GK清水雅也、DF藤平一成(37分、田村智宏)、清水悟、湊谷仁、亀田佑貴(50分、笠井慎一)、MF杉山文一(30分、福田康政)、中村修也、河尾俊祐、田中天平、村関岳志、FW山田匡史(17分、長田羽惟)

NSSOL:GK山田浩介、DF三宅一輝、吉田哲治、新沼由輝、MF森崇晃(36分、徳永嘉裕)、鈴木浩大、椿野駿平、森太一、FW大森雅仁(30分、佐々木紘史)、矢野将伍、長谷川諒

第1節 MIP
DF 木下諒人(JBS)

画像: 第1節 MIP DF 木下諒人(JBS)

 DF登録ながら中盤の底でプレーし、自慢のフィジカルを生かして球際で存在感を発揮。後半には相手GKも反応できない豪快なミドルシュートを叩き込み、勝利の立役者となった。

<One Theme Interview>
私が考える「スポーツの力」

アイエックス・ナレッジ株式会社
長田羽惟

画像: <One Theme Interview> 私が考える「スポーツの力」

 アイエックス・ナレッジ株式会社の金融システム事業部に勤める長田羽惟選手は京都府出身の23歳。学生時代からサッカーに打ち込んできたが、その他のスポーツも観戦するのは好きだと語り、「みんなで盛り上がって、楽しめるのがいいですよね。ただ、WBCの決勝は仕事中だったので、最後の大谷翔平の登板はスマホでこっそり見ました」と笑う。ITサッカーリーグに参加するのは今年が2回目で、「普段、仕事で接する機会のない人と関われる貴重な機会です。いろんなつながりが欲しい、と思ったのがサッカー部に入ったきっかけなのですが、応援に来られた役員の方とお話をする機会を持てたり、名前を覚えてもらったり、メリットしか感じていません」と話す顔には充実感が漂う。今年は黒星スタートとなったが、「フォワードなので何とか点を決めて、チームの勝ちにつなげたいです。1勝でも多く、結果を残せられれば」と、残る試合での活躍を誓った。

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