上写真=大会2日目は予選リーグ第2戦、第3戦が行なわれ、3日目からの決勝トーナメント、下位トーナメントの進出が決まった(写真◎サッカーマガジン)
前回王者、連覇の夢がついえる
サッカーマガジンカップ(通称:マガ杯)は1982年に第1回が開催された歴史ある大会で、今年で41回大会を迎えた。近年は大学の準体育会、同好会、サークルの「日本一」を決める大会と位置付けられ、昨年の40回大会では、早稲田大学の稲穂キッカーズが参加48チームの頂点に立っている。
大会2日目は予選リーグの残り2試合が行なわれ、全チームが3試合をすべて消化した。各グループ上位2チームが決勝トーナメント、下位2チームが下位トーナメントに進み、明日からは全順位決定のトーナメントが始まる。
予選リーグを3連勝で勝ち上がったのは、東北学院大学Libero、中央大学サッカー同好会、青山学院大学理工サッカー部A、法政大学学団連サッカー部、明治大学Groovy kids、明治大学生田サッカー部蹴友会の6チーム。このほか、同志社大学三ツ葉キッカーズA、中央大学体同連フースバルクラブA、早稲田大学HUMAN F.C. A、同志社大学三ツ葉キッカーズB、慶應義塾大学Vermule A、FC NINDO A、走る高田馬場、明治大学体同連サッカー部A、Be Legends、早稲田大学理工サッカー部Aが1位通過を果たしており、現時点で優勝に近い存在と言えるだろう
一方、昨年優勝の早稲田大学稲穂キッカーズA(稲穂A)が下位トーナメントに回る波乱があった。稲穂Aが入ったグループMには、慶應キッカーズA、中央大学MAPLE A、明治大学体同連サッカー部Aが同居し、周囲からも『死のグループ』との呼び声が高かったが、稲穂Aは1勝1敗1分けで得失点差で涙をのむことに。死のグループを突破したのは明治体同連Aと中大MAPLE Aの2チームだった。
フースバル、「今年こそ」
稲穂Aの波乱をよそに、もう一つの巨頭が頂点を目指して駆け上がっている。今季、サークルサッカーの3大大会の一つである春のカップ戦を制し、まず一冠を携えて菅平に乗り込んできた中央大学体同連フースバルクラブAだ。今季のキャプテンである鈴木大登はこう語る。
「カップ戦で優勝できて勢いがついたのは間違いないですが、そのぶん他のチームが『フースバルに勝たせるな』と挑んでくる。マガ杯は、受けて立つのではなくチャレンジャーのつもりでやります。どうしても欲しいタイトルはマガ杯ですから」
鈴木が「どうしても欲しい」と言うのには、他にも理由がある。
「昨年のマガ杯、決勝で稲穂Aに負けて悔しい思いをしました。決勝に進んだチームに自分もいて、だから悔しいというのもあるんですが、何より先輩たちの悔し涙を間近で見て……。あの涙は今も目に焼きついています。同じ思いはしたくない。今年こそ、優勝しかありません」
この日の夜には全チームの代表者が集まり、明日9月10日からのトーナメント1回戦の相手を決める抽選が行なわれ、いよいよ順位決定トーナメントの準備が整った。決勝トーナメントは10日に1回戦と2回戦を消化し、ベスト8が決定する。
大会2日目を終えた予選リーグの結果と、決勝トーナメント、下位トーナメントの山組は以下のとおり。