2023年9月8日、今年も晩夏の長野県菅平高原に約1000人の大学生フットボーラーが集結し、第41回サッカーマガジンカップ・オープン大会が開幕する。今年は64チームが参加し、5日間の熱い試合を戦い抜く。

大学サークル日本一を決める大会

サッカーマガジンカップ(通称:マガ杯)は1982年に第1回が開催された歴史ある大会で、今年で41回大会を迎える。まだサッカーがメジャースポーツとは言えない時代、競技の普及・発展のために立ち上げられたこの大会は、近年は大学の準体育会、同好会、サークルの「日本一」を決める大会と位置付けられ、昨年の40回大会では早稲田大学の稲穂キッカーズが参加48チームの頂点に立った。

今年は、昨年から16チーム増の64チームがエントリーした。早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、立教大学、法政大学、中央大学、青山学院大学といった東京近郊の名門私大のサークルが中心だが、今年も関西から同志社大学の三ツ葉キッカーズが参加し、そして東北から東北学院大学Liberoが初参加するなど、まさに「日本一」を決めるに相応しい顔ぶれが揃った。

画像: 昨年は48チームが参加したマガ杯。今年は64チームが菅平高原のサニアパークメイングラウンドに集結する

昨年は48チームが参加したマガ杯。今年は64チームが菅平高原のサニアパークメイングラウンドに集結する

「サークルサッカー」を侮るなかれ

「本当に苦しい試合でしたが、全員が歯を食いしばって守って、前の選手が点を取って、他の選手やマネジャーも周りからたくさん盛り上げてくれて。稲穂のテーマである『圧倒的一体感』を出せたからこその優勝だと思います」

昨年大会の決勝後、優勝した稲穂キッカーズの横井キャプテンが嬉し涙で顔をくしゃくしゃにしながら語った言葉が記憶に蘇る。

全国の大学には数多のサッカーサークルが存在するが、このマガ杯にやってくるチームは、サッカーのレベルもチームとしてのまとまりも別格だ。

というのも、参加チームには全国高校選手権大会に参加経験を持つ選手や、Jクラブのユースでプレーした選手も珍しくない。その上、監督やコーチもいないサークルチームは、キャプテンを中心にチームの運営は全て学生たちに委ねられており、チーム戦術や日々のトレーニング、メンバー決めなどもすべて自分たちで決める。プレーに集中できる体育会サッカー部の学生以上に、自主性が重んじられている。だからこそ「自分たちのチーム」という一体感が生まれる。

加えて「サークルサッカー」に忘れてはいけない存在が女子マネージャーの存在だ。ピッチ外では献身的にチームを支え、試合中は大声で応援歌を歌いチームを鼓舞する彼女たちの存在が、(本人たちにその自覚はないだろうが)サークルサッカーに甘酸っぱい青春の香りを漂わせるのだ。

画像: ピッチの横で応援するマネージャーの存在もサークルサッカーには欠かせない存在

ピッチの横で応援するマネージャーの存在もサークルサッカーには欠かせない存在

そんな64チームが5日間に渡る長丁場の戦いで、優勝から64位までの全順位を決めることになる。各チームにとっては、新入生を含めて臨む初めての大きな大会。5日間、寝食を共にしながらコミュニケーションを取り、喜怒哀楽を共有することで、大会中でも日に日に一体感が増していくことになるのだろう。

昨年、このマガ杯を制し、今年連覇を狙う早稲田大学稲穂キッカーズの幹事長、城西恒輝が今大会への意気込みを語る。

「マガ杯連覇に向け、僕たちのスローガン“稲穂一色”のとおり、圧倒的な一体感、爆発力で最高の雰囲気に仕上がっています。王者という立場に驕らず、相手よりも走って、闘って、声を出して、あくまでチャレンジャーとして挑みます」

果たして稲穂キッカーズの連覇はなるか、それとも他のチームが連覇を阻むのか。いずれにせよ、己の力を信じ、仲間を信じ、日本一の一体感を体現したチームが、晩夏の菅平に勝利の凱歌を轟かせることになる。

画像: マガ杯を戦う5日間でさらにチームの一体感が高まる

マガ杯を戦う5日間でさらにチームの一体感が高まる

【今大会参加全チーム】
法政大学学団連サッカー部
法政大学工体連サッカー部 A
法政大学工体連サッカー部 B
法政大学工体連サッカー部 C
立教大学サッカー愛好会 A
立教大学サッカー愛好会 B
立教大学サッカー愛好会 C
慶應キッカーズ A
慶應キッカーズ B
中央大学MAPLE A
中央大学MAPLE B
中央大学MAPLE C
立教大学FC立教
走る高田馬場
中央大学サッカー同好会
中央大学サッカー同好会 プリンス
中央大学サッカー同好会 マイムマイム
中央大学体同連フースバルクラブ A
中央大学体同連フースバルクラブ B
中央大学体同連フースバルクラブ C
中央大学体同連フースバルクラブ D
上智大学サッカー愛好会EAGLE
早稲田大学HUMAN F.C. A
早稲田大学HUMAN F.C. B
早稲田大学HUMAN F.C. C
慶應義塾大学Verm?le A
慶應義塾大学Verm?le B
同志社大学三ツ葉キッカーズ A
同志社大学三ツ葉キッカーズ B
Be Legends
早稲田大学FC.GUSTA A
早稲田大学FC.GUSTA B
早稲田大学FC.GUSTA C
明治大学生田サッカー部蹴友会 A
明治大学生田サッカー部蹴友会 B
明治大学生田サッカー部蹴友会 C
明治大学体同連サッカー部 A
明治大学体同連サッカー部 B
明治大学体同連サッカー部 C
明治大学体同連サッカー部 D
早稲田大学荒友キッカーズ A
早稲田大学荒友キッカーズ B
FC NINDO A
FC NINDO B
明治大学Groovy kids A
明治大学Groovy kids B
早稲田大学稲穂キッカーズ A
早稲田大学稲穂キッカーズ B
早稲田大学稲穂キッカーズ C
早稲田大学稲穂キッカーズ D
末吉レモン会
早稲田大学理工サッカー部 A
早稲田大学理工サッカー部 B
早稲田大学理工サッカー部 C
早稲田大学理工サッカー部 D
慶應義塾大学理工学部体育会サッカー部 A
慶應義塾大学理工学部体育会サッカー部 B
慶應義塾大学理工学部体育会サッカー部 C
慶應義塾大学理工学部体育会サッカー部 D
東北学院大学Libero
青山学院大学理工サッカー部 A
青山学院大学理工サッカー部 B
青山学院大学理工サッカー部 C
所沢乙杯愛好会

<今大会の参加チーム紹介動画はこちら>

https://www.soccer-taikai.com/news/230904/

<昨年大会のハイライト動画はこちら>

画像: 【大会最終日】第40回サッカーマガジンカップ オープン大会 2022 www.youtube.com

【大会最終日】第40回サッカーマガジンカップ オープン大会 2022

www.youtube.com

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