WEリーグのサンフレッチェ広島レジーナが、7月10日に新加入選手会見を行なった。3人が、3年目のシーズン開幕を控える女子プロリーグでの貢献など、新天地での意気込みを語っている。

上写真=新シーズンのユニフォームに袖を通した広島レジーナの新加入選手3人。左から髙橋美夕紀、松本茉奈加、市瀬千里(写真◎石倉利英)

8月下旬にWEリーグカップ

 広島は新シーズンに向けて、大宮アルディージャVENTUSからFW髙橋美夕紀(たかはし・みゆき)、ノジマステラ神奈川相模原からMF松本茉奈加(まつもと・まなか)、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースからDF市瀬千里(いちのせ・ちさと)が、いずれも完全移籍で加入。この日は新チームの始動日で、3人は午前中の初練習を終えた後、広島市内での会見に臨んだ。

 髙橋について雨野裕介強化部長は「前線で体を張ってタメを作ることができる。相手のディフェンスラインを下げる動き出しや、ミドルシュートも武器としている」とコメント。今年3月の昨季第10節で大宮Vに0-5の大敗を喫した際、髙橋が2得点2アシストの活躍を見せたことに触れて「今季はレジーナの一員として、複数得点に絡んでくれることに期待している」と語った。

 髙橋は「新たな環境での新たな挑戦に、とてもワクワクしている」と意気込みを語り、自身の強みを「前線で基点になるところと、両足でのシュート。少し離れた場所からでも両足で強いシュートが打てるので、どんどん打って得点を取りたい」とアピール。10月に30歳となり、「ベテランと呼ばれる年齢になっているが、まだまだ成長できると思っている。とにかく結果を残すための移籍」と力強く語った。

 松本の持ち味を雨野強化部長は「MF登録だがFWでもプレーできる、スピードが武器のアタッカー」と語った。過去2シーズン対戦した際のプレーで「ボールを運ばれる印象が強く、突破からのクロスやフィニッシュなど、ラストサードでの仕事に期待している」と新天地での仕事について説明している。

 松本は自身の強みを「スピードや打点の高いヘディング、粘り強さ。存分に生かせるように日々のトレーニングを頑張っていきたい」とコメント。新シーズンの目標を「前線の選手なので、得点を取りながら、守備でも貢献したい。昨季は5得点と言っていたので、7得点くらい取りたい」とコメントした。

 市瀬の特徴を雨野強化部長は「対人能力が優れており、高さと強さを兼ね備えたセンターバック。ビルドアップでは長短のキックが武器となる」と説明。千葉Lではディフェンスラインの複数ポジションでプレーしていたことから「4バックでも3バックでもプレーできるのが魅力の一つ。変化に対応できるクオリティーとメンタルに期待している」とコメントした。

 市瀬は地元メディアが数多く詰めかけた会見について「こんなにも多くのカメラに囲まれて、とても緊張しています」と笑顔。千葉県出身で、アカデミー時代からプレーした地元の千葉Lを離れる決断を「中学生のときにジェフに入団して、そのまま大人になってジェフを引っ張ることも目標の一つでしたが、昨シーズン、フル出場させてもらい、環境を変えて、もっと自分の魅力を知っていきたいと思った」と語り、「ロングフィードとヘディングを武器にしてやってきたので、発揮できるように頑張りたい」と意気込んだ。

 開幕初年度の2021-22シーズンは11チーム中6位、22-23シーズンは同5位だった広島は、さらなる上位進出を目指して3年目の開幕への準備を進める。8月下旬にはリーグ戦の前哨戦となるWEリーグカップが開幕し、新シーズンからWEリーグに参入するセレッソ大阪ヤンマーレディースなど、計6チームで争われるグループステージに臨む。

取材・写真◎石倉利英


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