欧州遠征中のUー22日本代表が現地24日、Uー22ドイツ代表とフランクフルトで対戦した。強豪国と2-2のドローを演じたが、1ゴール1アシストと活躍し、存在感を示したのが追加招集された佐藤恵允だった。

上写真=ゴールを決めて喜ぶ佐藤恵允(左)と細谷真大(写真◎Getty Images)

文◎飯尾篤史

複数のJクラブが狙うパリ五輪世代の常連

ウイングのポジションを争う斉藤光毅、三戸舜介の負傷によって巡ってきたチャンスで、明治大新4年生の佐藤恵允が期待に応えてみせた。

 43分にコーナーキックから味方がスラしたボールを頭で捉えて同点ゴールを決めると、後半開始直後には相手のクリアミスを拾って、細谷真大の逆転ゴールに結びつけた。

「(1点目は)セットプレーの狙いとしてニアからファーというのがあったので、うまく決めることができました。(2点目は)相手のSBは後半から入ってきた選手で、試合への入りが悪いなと感じていたので狙っていたら、案の定来たのでラッキーでした」

 1得点1アシストという結果はもちろん、それと同じくらい価値があったのがデュエルの強さだ。自身よりも体格がひと回り大きい屈強なSBとの球際でのバトルで劣らないばかりか、上回るほどのキープ力を披露したのだ。

「フィジカルは自分が武器としているものなので、相手がドイツだろうと負けたくなかった。まだまだですけど、手応えを感じましたね」

 大岩ジャパンの常連組と言っていい。22年6月のU23アジアカップに大学生として唯一参加し、9月のスイス戦とイタリア戦、11月のスペイン戦とポルトガル戦にも出場してきた。

 ところが、今遠征では負傷で不参加となった斉藤に代わる追加招集――。

 選考漏れを知ったときの率直な気持ちを、佐藤が吐露する。

「一番は悔しい気持ちが大きかったですね。でも、追加招集とはいえチャンス。結果を出すことがこれからの自分に繋がっていく。そういう意味ではスタメンで結果を残せたのは良かった」

 複数のJクラブが獲得に動く大学ナンバーワンアタッカー。27日のベルギー戦でのパフォーマンスと今後の成長、そして、その去就からも目が離せない。


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