現地時間12月10日に行なわれたカタール・ワールドカップ準々決勝で、モロッコとポルトガルが対戦。今大会で旋風を巻き起こしているモロッコが前半に先制点を奪うと、持ち味の堅守で守り切って完封し、アフリカ勢としても初となる準決勝進出を決めている。

上写真=モロッコは42分、ユセフ・エン=ネシリがヘッドで先制ゴール! これが決勝点となった(写真◎Getty Images)

■2022年12月10日 カタールW杯準々決勝(アル・サマーマ)
モロッコ 1-0 ポルトガル
得点者=(モ)ユセフ・エン=ネシリ

控えスタートのC・ロナウドも無得点

 モロッコはラウンド16のスペイン戦で延長を含む120分間を戦い、PK戦を制してから中3日。ここまでスタメン出場していたDFナイエフ・アゲルド、ヌサイル・マズラウィを負傷で欠く苦しい布陣ながら、4試合で1失点の堅陣は、いささかも乱れることはなかった。
 
 ラウンド16のスイス戦でハットトリックの活躍を見せたゴンサロ・ラモスをスタメンに残し、大エースのクリスティアーノ・ロナウドをベンチに置いたポルトガルが、前半からボールを支配。開始4分にはFKからジョアン・フェリックスが飛び込んでヘッドで狙うも、好調のモロッコGKヤシン・ボノに阻まれる。
 
 開始早々に訪れたシーンがこの試合を象徴したように、ポルトガルの攻撃はモロッコの守護神の壁を破れない。逆にモロッコは42分、マズラウィに代わって左サイドバックに入ったヤヒヤ・アティヤト=アラーのクロスに、前線のユセフ・エン=ネシリが高い打点のヘッドで合わせて先制する。

 ポルトガルは後半、C・ロナウド、ジョアン・カンセロ、ラファエル・レオン、リカルド・オルタと、攻撃のカードを次々に投入してゴールを狙うが、さらに陣形を厚くした守備をこじ開けることはできない。83分にC・ロナウドからJ・フェリックスが放ったシュート、アディショナルタイムに入ってC・ロナウドが抜け出したシュートもボノに阻まれ、1-0のままタイムアップのホイッスル。モロッコがアフリカ勢史上初のベスト4進出を決めた。
 


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