ポルトガルが4大会ぶりの準々決勝進出を果たした。12月6日、カタール・ワールドカップのラウンド16をスイスと戦い、6-1と大勝。21歳のFWゴンサロ・ラモスがハットトリックするなどして圧勝した。
上写真=今大会初のハットトリックを達成したポルトガルのゴンサロ・ラモス(写真◎Getty Images)
■2022年12月6日 カタールW杯ラウンド16(ルサイル)
ポルトガル 6-1 スイス
得点者:(ポ)ゴンサロ・ラモス3、ペペ、ラファエル・ゲレイロ、ラファエル・レオン
(ス)マヌエル・アカンジ
代役ストライカーが活躍
ここまでの2度の出場は、残り10分を切ってからの交代出場のみ。登録メンバーのラストナンバー、背番号26をつけたゴンサロ・ラモスが、大仕事を果たした。
温存された37歳のクリスティアーノ・ロナウドの代役として、CFに入った。スイスは最終ラインに人数を割き、しっかりと監視の目を光らせていたが、21歳のFWは虎視眈々とチャンスをうかがった。
複雑な守備の隙は、思わぬところにあった。17分のことだ。スイスは狭いエリアに人数がいることで油断したのか、自陣深くの相手スローインでマークが緩くなる。ここでポルトガルの背番号11、ジョアン・フェリックスが簡単に縦パスを出すと、ボックス内で受けたG・ラモスがニアサイドを破ってポルトガルに先制点をもたらした。
ポルトガルの2点リードで迎えた51分には、またもG・ラモス。スイスのペナルティーエリア内にはスイスの選手が7人いたのだが、それに対してポルトガルの4人の選手のうちの1人、ニアサイドにいた背番号26がボックス右からの低いボールをしっかり押し込んだ。
67分にはゴールキックからつないだ4本目のパスを、ゴール左に流し込む。ハットトリックを成し遂げた6分後、観客おまちかねのクリスティアーノ・ロナウドにポジションを譲って、ベンチへ下がった。単なる代役に収まらない役割を完璧に果たした。