11月30日に行なわれたカタール・ワールドカップ、グループステージC組の最終節でアルゼンチンがポーランドを下し、ラウンド16進出を決めた。初戦でつまずいたものの、首位通過を果たした。一方、ポーランドも最終節は落としたが、他会場の結果により、2位に滑り込んだ。
上写真= 2点差とするゴールをアシストしたエンソ・フェルナンデスが絶叫(写真◎Getty Images)
■2022年11月30日 カタールW杯C組(スタジアム974)
ポーランド 0-2 アルゼンチン
得点者=(ア)アレクシス・マク・アリステル、フリアン・アルバレス
終わってみれば首位通過
前半のアルゼンチンは、ディフェンスラインとMFのフラットなラインで4-4のブロック組み上げてソリッドに守るポーランドを攻め切れなかった。メッシのPK失敗もあり、結局、ゴールは生まれず。多くの時間を敵陣で過ごしながら攻めあぐね、悪い流れのまま後半を迎えた。
しかし46分、アルゼンチンが連動したプレーでゲームの流れを変えてみせる。ディマリアのパスに反応したモリーナが右からクロスを供給。待っていたのはマク・アリステルだった。右足を合わせて先制点。ここからアルゼンチンはさらに攻撃の圧力を強めていった。
守備時にはピッチにふらふらと漂い、攻撃時に一気にギアを入れるメッシはその後も何度かチャンスを迎えたが、シュートがGKの正面を突くなど決め切れず。ただ、大会前に現在チームを象徴する言葉としてよく用いられた「メッシ依存からの脱却」を部分的には示してみせた。67分には、フェルナンデスがドリブルで持ち上がってアルバレスへパス。DFを制しつつ半身でパスを受けて右足を一振り。アルゼンチンがリードを広げて、試合を決めた。
初戦でサウジアラビアに敗れ、敗退の危機に晒されたアルゼンチンだったが、終わってみればグループCを首位通過。そして、ポーランドも他会場のサウジアラビア対メキシコがメキシコの2-1で終わったため、得失点差で2位に滑り込みネクストステージ進出を決めた。