11月30日に行なわれたカタール・ワールドカップ、グループステージD組最終節でチュニジアとフランスが対戦した。前半をスコアレスで折り返した試合は、58分に先制したチュニジアがそのまま逃げ切り、1-0の完封勝利。前回王者から歴史的な白星をつかんだが、悲願の決勝トーナメント進出はならなかった。

上写真=チュニジアは58分、ハズリが鮮やかなドリブルシュートを決めて先制! この1点でフランスを下したものの、悲願の決勝トーナメント進出はならず(写真◎Getty Images)

■2022年11月30日 カタールW杯D組(エデュケーション)
チュニジア 1-0 フランス
得点者=(チ)ワフビ・ハズリ

オーストラリアが勝ってチュニジア及ばず

 開幕2連勝を飾り、一番乗りで決勝トーナメント進出を果たしているフランスは、前節デンマーク戦からラファエル・ヴァランとオレリアン・チュアメニを除く先発9人を変更。一方、1分け1敗のチュニジアは、グループステージ突破のためには勝利を収めた上で、他会場の結果待ちという状況で最終節を迎えた。

 チュニジアは8分、ワフビ・ハズリが蹴ったFKに反応したナデル・ガンドリが右足で巧みに合わせ、今大会初ゴールで先制したかと思われたが、オフサイドの判定でノーゴール。しかし、その後も攻勢をかけ、35分にはハズリが強烈なミドルシュートを枠内に飛ばすも、GKスティーヴ・マンダンダの守備範囲に飛んでネットを揺らすには至らなかった。

 後半も構図は変わらず、チュニジアがリズムをつかむ。58分には中盤でボールを受けたハズリがドリブルでペナルティーエリア内まで運び、左足のシュートでゴールを陥れて先制点を奪取した。

 63分にフランスベンチが動き、キリアン・エムバペら3選手を一気に投入。その後はフランスが猛攻を続け、後半アディショナルタイムにアントワーヌ・グリーズマンがネットを揺らすが、VARが介入した結果、オフサイドの判定に。最後まで同点ゴールは生まれず、チュニジアが前回王者から1-0の完封勝利を収めた。しかし、他会場でオーストラリアがデンマークを下したため、初の決勝トーナメント進出はならなかった。


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