上写真=オランダが完封勝利で首位通過。カタールは勝ち点を奪えなかった(写真◎Getty Images)
■2022年11月29日 カタールW杯A組(アル・バイト)
オランダ 2-0 カタール
得点者=(オ)コーディ・ガクポ、フレンキー・デヨング
ガクポが3試合連続先制点
オランダはカタールを危なげなく下し、A組首位でグループステージ突破を決めた。前節のエクアドル戦(△1-1)ではシュート2本に終わったが、立ち上がりからデイリー・ブリント、コーディ・ガクポ、フレンキー・デヨング、デイビー・クラーセン、メンフィス・デパイがシュートを放ち、積極的な姿勢を示す。26分には中央のコンビネーションからガクポが決め、オランダが先制した。
ガクポはこれで3試合連続の先制点。ワールドカップでのグループステージ全試合ゴールは、1986年メキシコ大会でのイタリアFWアレッサンドロ・アルトベリ(3試合で4ゴール)以来2人目のこと。しかもヘッド、左足、右足と多彩なシュートテクニックでゴールを重ねた。
後半開始早々の49分にはデヨングがこぼれ球によく詰めて追加点。この日のオランダは中盤をダブルボランチから、マルテン・デローンをアンカーに置くシステムに変え、デヨングが1列上がってプレーした。これが功を奏し、デパイがシュートを放った瞬間、デヨングがカタールのゴール前で完全にフリーになっていた。
2-0以降のオランダはMF、FWの選手交代を交えて試合をコントロールし、カタールにつけ入るスキを与えず。開催国カタールは3戦全敗に終わった。
前節のセネガル戦後、マルコ・ファンバステン氏から「もっと主将としてチームを引っ張るべき」と酷評されたCBフィルジル・ファンダイクはコーチング、ビルドアップ、守備面で明らかにシャープな姿を披露。テレビスタジオでファンバステン氏は「今日のフィルジルはとてもいい」と満面の笑顔だった。