初戦でサウジアラビアに逆転負けを喫し、悪い意味で世界を驚かせたアルゼンチンが、2戦目にカタール・ワールドカップ初勝利を飾った。前半はメキシコのタイトな守りに苦しんだが、千両役者がゴールをこじ開けた。
上写真=先制点を挙げたメッシが歓喜の疾走!(写真◎Getty Images)
■2022年11月26日 カタールW杯C組(ルサイル)
アルゼンチン 2-0 メキシコ
得点者:(ア)リオネル・メッシ、エンソ・フェルナンデス
21歳の俊英が追加点!
試合の立ち上がりから激しくタイトなメキシコの守備に手を焼いた。高い位置からプレスをかけてくる相手にアルゼンチンは思うようにボールをつなげない。ボールをは握れるものの、持たされている状態となり、ペースを握ることはできなかった。
それでも初戦を落として追い詰められているアルゼンチンにはこの男がいた。64分、前線から下がって組み立てに参加していたメッシが、味方にボールを預けてするするとバイタルエリアに進入。右サイドからディ・マリアのパスを呼び込み、左足を一閃。ついに均衡を破った。
メッシの得点で堅さが取れたのか、次第に動きの良くなったアルゼンチンはメキシコの反抗をしのぎながら、じわりじわりと相手ゴールににじり寄る。すると試合終了間際の42分にショートコーナーの流れでメッシからパスを受けた21歳の俊英、E・フェルナンデスがボックス左角からカーブをかけたシュートを決めて追加点。苦しんだアルゼンチンが大会初勝利を手にした。