前回大会3位でカタール・ワールドカップでの優勝を狙うベルギーが、36年ぶり出場のカナダの猛攻をしのぎ、難しい初戦を勝利で飾った。守護神ティボ・クルトワを中心とした堅い守備が光った。
上写真=ベルギーの守護神ティボ・クルトワがPKのピンチを阻止する(写真◎Getty Images)
■2022年11月23日 カタールW杯F組(アフメド・ビン・アリー)
ベルギー 1-0 カナダ
得点者:(ベ)ミシー・バチュアイ
バチュアイが決勝点
序盤から主導権を握ったのは、36年ぶりにワールドカップ本大会に出場したカナダだった。高い位置で何度もボールを奪い、アタッカー陣に加えて最終ラインからアリスター・ジョンストンが攻め上がるなど、攻撃の圧力を強めて相手ゴールに迫る。
一方、守勢に回った前回大会3位のベルギーは、守護神がチームを救う。9分、ヤニック・カラスコのハンドでPKを許したが、GKティボ・クルトワがコースを読み切ってアルフォンソ・デイビスのキックを阻止。ゴールを許さない。
その後も好機を作り続けたのはカナダだが、一瞬のスキを突き、先制点を奪ったのはベルギーだった。44分、最終ラインのトビー・アルデルワイレルトのロングフィードに抜け出したミシー・バチュアイが、難しいバウンドに左足を合わせて待望の先制点を手にする。
前半、押され気味の展開だったベルギーは後半開始時にトーマス・ムニエ、アマドゥ・オナナを、62分にはエデン・アザールを下げてレアンドロ・トロサールを投入するなど、選手交代で流れを変えようと試みるも、主導権を奪えず。それでも、クルトワを中心に守備陣が機能し、猛攻をしのいでカナダをシャットアウト。優勝に向け、勝利で第一歩を踏み出した。