カタール・ワールドカップで連覇を目指す前回大会王者フランスが、オーストラリアを逆転で破り、快勝スタートを切った。先制を許したあと、フランスが猛攻をしかけて、前半に2点、後半に2点を奪って快勝した。
上写真=ゴールを決め、仲間からの祝福を受けるジルー(写真◎Getty Images)
■2022年11月22日 カタールW杯D組(アルシャノブ)
フランス 4-1 オーストラリア
得点者:(フ)アドリアン・ラビオ、オリヴィエ・ジルー2、キリアン・エムバペ
(オ)クレイグ・グッドウィン
ベンゼマ不在でも王者は強し
大方の予想を裏切り、先制したのはオーストラリアだった。9分、レッキーの右クロスに抜群のタイミングでグッドウィンが飛び込み、ゴール上に蹴り込んだ。しかし、喜んだのも束の間、予期せぬ失点で王者が目を覚ますことになった。徐々にボールを握ると、まず27分にCKの流れからラビオ、32分には敵陣でボールを奪ってラビオのお膳立てからジルーがネットを揺らす。
エースのベンゼマが負傷により欠場となり、フランスの前線の柱が失われたとみる向きも多かった。だが、ジルーは自らのゴールでそんな見立てを否定してみせた。68分にはデンベレの右からのボールに飛び込んだエムバペがヘディングを決めてリードを奪い、71分には今度はエムバペのクロスに再びジルーが頭で合わせてリードを広げた。
ジルーはこの日の2発でフランス代表通算51ゴールとなり、ティエリ・アンリに並んで歴代最多得点者となった。ベンゼマ不在でも王者は強し! レ・ブルーは連覇へ向けて力強い一歩を踏み出した。